チーム動画紹介第15回「サンデーサッカークラブ」

2007年06月04日

未分類

kantoku_sunday

 今回お邪魔したのは 東村山市のサンデーサッカークラブ。代表監督の櫻井和雄さんと3年生担当コーチの原賀恵さんにお話をお聞きしました。

左が原賀さん、右が櫻井さん

「サンデーサッカークラブ」ってどんなクラブ?

 東村山を拠点とした約80名のクラブです。東萩山小学校のグラウンドと八坂小学校のグラウンドで土日祝日を中心に活動しています。ボランティアコーチ10名で「体を動かすことが好き、スポーツが好き、サッカーが大好きの子供を育成」をモットーにしています。

最近の悩み
 設立当時は親御さんとコーチが同じ年代でしたので、同じ感覚や価値観をもっていました。クラブができて20年経ち、私も含め、コーチたちと今の親御さんとの年齢差が開いてきました。本来、クラブは子供たちのためのものですが、親やコーチたちにとっても大事なコミュニティです。子供たちが卒業して大きくなってもクラブの同級生が仲良くするように、その親同士もコーチたちも長く付きあうことが多いはず。年齢差が開きがあるからこそスタッフ、コーチ、父兄の大人側のコミュニケーションが大切だと感じています。

チーム作りで大切なことは
 「のびしろ」を持って上の世代に送り込むという考えが小学生の指導には必要だと考えています。大会の結果、勝利のみを追いかけて子供たちを伸びきったゴムのようにしてはいけないと思っています。上手でなかった子があるプレーをきっかけにぐんぐん上手くなるといった場面をたくさん見てきました。小学生では運動能力に個人差が大きいからこそ、伸びるポイントも個人差があるのです。子供が今までできなかったことができたとき、指導者が誉めてあげる。それで子供が自信をつけ目を輝かせてくれる。そんな伸びるポイントに立ち会うことも指導者側の喜びになります。
 プレーの中では自分で判断する子を育てようとコーチたちにはよく話します。技術は練習と時間さえあれば自然とつくものです。判断ができずに大きくなってしまうと取り返すことはできないのです。
低学年1~3年生の段階では仲間とサッカーをすることが楽しい、団体でスポーツをする楽しさを感じて、サッカーを好きになって続けてくれることを願っています。4年生ぐらいになると、自然と試合で勝ちたいと子供たち自身が考えます。

低学年の指導で
 低学年の場合、集中して指導者の話を聞いてくれる時間は5分程度ではないかなと思います。例えば私が子供たちの前に立って話するとき、私の背景に動くものがあったり、上級生が練習していると、もう子供たちの視線はそちらに行ってしまう。だから子供を集めて話すときは背景も考えて子供たちの前に立つんですよ。練習メニューも同じ事を長くすることはできないので飽きない工夫も大切です。
3年生にリフティングを日付と回数を表に数字で記録するようにとやったんです。全然練習も記録もしないし、回数も増えませんでした。そこで日付に回数をマスで塗りつぶすような「マス塗り絵グラフ方式」のカードにしたらぐんぐん回数も増えてきました。上達が字よりも絵で映る方が子供も楽しいのですね。そんな小さな工夫を重ねることが低学年の指導に大切なんだなと最近感じています。

編集部コメント

 「欠点よりも長所を伸ばしてあげよう」「伸びるきっかけを作ってあげよう」と言葉で言うのは簡単ですが、指導者にとってはなかなか実践しにくいものではないでしょうか。どうしてもプレーの欠点は目に入りやすいし、子供にも言いやすいと思われます。櫻井さんの言葉は、20年の経験から、ちょっとしたきっかけでぐんぐん伸びる子を実際に何人も見てきているからだと思います。それを指導者側のモチベーションにも繋げているようです。伸びるきっかけであるブレイクポイントを見極めてあげようと常に意識して子供と接し、何年か経ったあと「あの子の伸びるきっかけはあの時だったのだなあ」と言える指導者の意識はすばらしいと感じました。

(ジュニサカ編集部)

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