話を聞けない子どもがいたら?

2012年04月03日

メンタル

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回のお悩みは「話を聞けない子どもがいたら?」です。

◎練習(トレーニング場面での悩みやギモン)

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(質問者:小学2年生コーチ)

集合させて話をしていても、きょろきょろする子が多く集中してこちらの話を聞いてくれません。「もう、帰っていいよ」と叱るとそのときだけ神妙にしていますが、次に集合させたときはまた同じ。練習中も私語が多く指導よりも怒鳴っている時間のほうが長くなり練習になりません。

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「話を聞けない」のは子どものせいではありません。
耳を傾けさせる二つの改善策

 最初に言っておきたいのは、練習にならないことは「話を聞けない子どものせい」ではないということ。大人の側が、話し始めたときから「子どもが聞いていない」ことに注目しすぎるから、ついつい叱り続けることになってしまいます。でも、効果はありませんね? 大人の大声は子どもにとって騒音でしかないのです。

 改善策はふたつあります。

 ひとつ目は、子どもが話を聞いていなくても、そのまま進めてしまうこと。よそを向いていても、おしゃべりしていても気にせず説明してしまい、次の練習メニューに突入させます。そうすると、何をしていいかわからない子は棒立ちになり「コーチ、何したらいいの?」と尋ねてきます。「さっき話したよ。聞いてなかったの?」とひと言言ってあげるだけでいいです。そういったことが続くと、子どもは話を聞かなくてはならない、聞いておかないと自分が損をするということを理解します。

 二つ目は、みなさんが伝えたいことをまずは子ども同士で話をさせること。

 例えば、練習メニューの説明をする前に「みんな、今日はどんな練習がしたいかな? 隣の人とどんなことがしたいか話し合ってみて!」とまずはテーマを投げてみます。

 そうすると「ドリブルがしたい」とか「おれ、すぐに試合したい!」となり、子どもたちの興味のベクトルが「次にやる練習」へ向けられます。

 そこで初めてみなさんは「コーチはね、フェイントの練習がいいかなって思うんだよ」などと自分の意思を伝えます。「じゃあ、どうする?」と、そんなふうに大人からの一方的な指示ではなく、相互にコミュニケーションした結果、「あ、いいよ。やりたい!」などと子どもたちから積極的な姿勢も引き出せます。

 特に対象が低学年だったりすると、大人は「まだ小さいから何も知らない、何もできない」と思い込みがちです。でも、決めつけてはいけません。どうしたいかどんなことをしたいかを考える瞬間を与えてあげることが大切です。すると、子どもは「僕のコーチは話を聞いてくれる!」と感じます。そうすれば、自然と人の話を聞けるようになります。

 何かを伝えたいときは、まず先にそのことについて子どもたちに問いかけること。これは家庭でも同じです。「問いかけ」から、スムーズなコミュニケーションが生まれます。

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