『小澤一郎の育成指導をさぐる旅』 第1回 新座片山FC少年団 川原嘉雄代表

2012年12月03日

コラム

1回目の旅を終えて…

新座片山のようなクラブの評価軸というのはどうしても「げんこつ(子どもに手を出すこと)がありかなしか」になりがち。しかし、取材を通じて厳しい指導やげんこつ制裁のバックボーンにある指導論やクラブの方針を知れば知るほど、簡単に評価や批判はできないものだと痛感した。

川原代表と接してみて感じたのは指導者として、人間としての「凄み」だ。「本気度」と言い換えてもいいだろう。サッカー未経験者としてクラブを立ちあげ、わずか13名から始めた町クラブが30年の年月をかけて二度の「日本一」を獲得。確かに厳しすぎる指導に耐えられず辞める選手もいれば、全国屈指の強豪町クラブにしてはプロ選手輩出の数も5名ほどと少ないが、「やればできる 全てに全力を尽くせ」という団訓の通り、川原代表を中心に新座片山の全コーチ、全選手が与えられた条件、能力の中で全力を尽くしてサッカーに取り組んでいる。

それは外野にいるわれわれが表面的な事象だけを取り出して批判できるほど中途半端なものではない。少なくとも私は、最低限ではなく最大限のリスペクトを持って新座片山に注目していくことを決めた。

(文●小澤一郎)

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