【バーモントカップ第22回全日本少年フットサル大会】山梨県大会レポート&結果

2012年12月10日

バーモントカップ第22回全日本少年フットサル大会

ASコーフが圧倒的な強さを誇り、
2年連続で山梨県代表の座に輝く!!


12月8日(土)、山梨県県甲府市の小瀬スポーツ公園体育館にて「バーモントカップ第22回全日本少年フットサル大会 山梨県大会」の決勝があり、ASコーフ(以下、コーフ)が田富SSS(以下、田富)を11-0で破り、2年連続8回目の優勝を果たした。

この日のコーフは、とにかく強かった。準決勝ではプログレス甲府を相手に13得点、決勝でも11得点を挙げ、終始対戦相手を圧倒。コーフの持ち味である流れるようなパスワークの中に、各選手が特徴を活かしたプレーを散りばめていた。

Fixo(フィクソ:サッカーでのディフェンダー)には、5番・キャプテンの高橋博太くんが陣取る。相手選手が攻め込んできたところを巧妙にボールを奪い取り、前線に鋭いパスを供給していた。また、決定力も持ち合わせ、決勝ではハットトリックを達成。先制点となった1点目は、左サイドのミドルレンジからグラウンダーのシュートを決めたもの。2点目は右サイドをかけ上がって、受けたパスを流し込んだ。3点目は角度のない位置から的確にゴールの枠を捉えたキレのあるシュートだった。
Pivo(ピヴォ:サッカーでのフォワード)の10番・手塚周太くんは、サッカーではUスポーツクラブに所属している。今夏の第36回全日本少年サッカー大会に山梨県代表として出場。エースストライカーとして、チームのベスト16入りに貢献した。ポストプレーや柔軟性のある多彩なプレーが持ち味の選手だ。相手選手を背負っている状態でも、しっかりとボールを収めることができるため、高い位置での攻撃の起点となっていた。ときにはサイドに流れ、スピードのあるドリブルを仕掛けることもできるが、なんといっても、この試合での2本のパワーシュートは圧巻だった。

Ala(アラ:サッカーでのサイド)には、7番・小林龍太くんと8番・富澤侑也くんがポジションをとる。小林くんは周囲のよく見えた冷静なプレーが目立つ。渡辺監督からも「高いカバーリング能力を持っている」と信頼は厚い。また、自身が3得点を挙げるなど得点能力も備わっている。チーム9得点目となったゴールは左サイドから不利な体勢にも関わらず難なく決めている。足首の柔らかさを感じさせるシュートだった。富澤くんは、攻守の切り替えなどで動き出しの早い選手。ゴール前でのポジショニングにも優れ、前半と後半に1点づつ挙げている。特に前半の得点シーンは「フィールドの4人の選手が絡んで相手を崩した最高のゴール!」とコーフの指導者たちが絶賛するベストプレーだった。

ほかにもフィールドプレーヤーに名を連ねるのは、チームのムードメーカーである11番・凪陸弥くん。6番・八巻翔くんはパスカットで相手の反撃の芽を積み、攻めてはアウトサイドを使った技ありのシュートを見せた。また、12番・宮澤拓也くんは、いつの間にかゴール前に顔を出して、シュートを決めてしまう。その運動量のあるプレーは、相手選手にとってはやっかいだったことだろう。

そして、Goleiro(ゴレイロ:サッカーでのゴールキーパー)として、1番・鈴木寛成くん、2番・松波佑真くんがコーフのゴールマウスを守る。決勝の対戦相手である田富は、遠目から放り込んだボールに7番・相田峻汰くんがペナルティエリア内で合わせて得点をするパターンを持っている。しかし、コーフの守護神は、放り込まれたボールにも、また相田くんにあたって方向の変わったボールにも即座に反応。決勝を無失点で抑える抜群の安定感だった。

試合を終えて、コーフの渡辺監督は「前年度は、過去最高の3位を上回ることを目指していましたが結果はベスト16でした。そのときのチームに5番の高橋と7番の小林も帯同している。だから負けたときの悔しさを知っています。勝ったときよりも、負けたときのほうが、いろいろなことに気がついて成長できるものです。今年は自分たちが主役の大会なのだから、悔しさをバネにして飛躍してくれることを期待しています」と決勝大会に向けてコメントをしている。

けれども、コーフには大会での成績以上に大切にしていることがある。それは、「ボールを大事にすることです。カウンターだとか、たまたま点を取ることができた”運まかせ”の得点は目的ではありません。選手全員で丁寧にボールをつないで、相手をうまく崩していくようなスタイルを目指しています」と渡辺監督。何が何でも勝てば良いというわけではない。試合での結果は、自分たちのスタイルを貫いた結果の産物だと捉えているのだ。その考えは、もちろん選手たちにも浸透している。「いつもどおり、普段やっているプレーを心がけています!」との言葉が元気よく返ってきた。

さあ、全国大会まで1ヶ月を切った。47都道府県の48代表(北海道代表は2チーム)もほぼ出揃ってきた。今年もさまざまな特徴を持ったチームが参加することだろう。そういえば、渡辺監督は「ほかのチームとは、ちょっと違うフットサルができればと思います」と言っていた。きっと、さらに磨きをかけたパスワークを武器に、コーフらしい魅力的なフットサルを見せてくれることだろう。ぜひ、新年の駒沢体育館に足を運んでみたい。

■ASコーフ 渡辺彰太監督
準決勝、決勝とも試合の入り方がよかったので、このような結果(大差での勝利)につながったのではないでしょうか。特に、決勝はゴレイロのビッグセーブもあったりして、無失点で終われたのはよかったですね。負けるときには、カウンターで点を取られることが多かったので、ボールの失い方に注意をすることと、常にカバーリングなど、次のプレーへの予測を心がけさせました。

(文・写真●山本浩之)

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