【高円宮杯第24回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会】決勝レポート

2012年12月30日

G大阪が5年ぶり3回目の優勝、全国3冠を達成

高円宮杯第24回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会は29日に大阪・J-GREEN堺で決勝戦を行い、ガンバ大阪ジュニアユースが4-2で大宮アルディージャジュニアユースを下して5年ぶり3回目の優勝を飾った。G大阪はJFAプレミアカップ、日本クラブユース(U-15)サッカー選手権大会に続く全国制覇を果たし、史上初の同一シーズン3冠を達成した。キャプテンマークを巻いてチームをけん引したG大阪のMF市丸瑞希は「この試合の勝利にこだわってプレーした。厳しい戦いもあったが、団結して大会を勝てた。後半に連続で2点取られて危なくなったが、すぐに1点取れたのが良かった。3冠達成については、ビックリしています」と笑顔を見せた。

G大阪は、鴨川幸司監督が「ガンバらしく、前から取りに行く」と宣言していたとおりに序盤から積極的にプレッシャーをかけ、大宮ゴールに襲いかかった。あっさりと試合のペースを握ると、15分に左サイドと中央のコンビネーションで大宮の守備陣を切り裂き、MF田中駿汰のラストパスを受けた左MF岩本和希が右足のシュートを決めて先制。

さらに24分、左サイドのスローインを受けた大型FW髙木彰人がターンを仕掛け、バイタルエリアへラストパス。走り込んできた右MF堂安律が得意の左足で押し込んで追加点を奪った。G大阪の勢いは止まらず、30分には左コーナーキックが逆サイドに流れたところからMF市丸が思い切ってシュート。鋭角からきっちりとゴールの枠を捉えて、3点目を奪った。

大宮は得意のパス回しをプレッシャーで封じられ、前半はシュート1本に押さえられる苦しい展開を強いられた。6得点で得点王となったFW立石爽志は「攻撃の糸口が見つからなく、イライラする時間帯だった」と振り返った。試合の流れが変わったのは、ハーフタイムだった。大宮の伊藤彰監督は「まったくチャレンジをしていない。5月(にプレミアカップ決勝でG大阪に1-4で敗れたとき)からメンタルが成長していない」と声を荒げ、不甲斐ないチームを鼓舞。3点のビハインドと指揮官の怒声が、大宮イレブンに勇気を与えた。追い込まれた後半、大宮はボランチの鈴木大貴や右MF松崎快がドリブルを仕掛けながらパスをつないだ。前半に比べて相手ゴールに迫るプレーが増え、G大阪の選手を自陣に下がらせることに成功。55分、中央から右サイドに展開するとFW立石のシュートはクロスバーに跳ね返ったが、MF高柳拓弥が頭で押し込んで1点を返した。その3分後、右からの大きなサイドチェンジで左サイドを攻略。左DF野崎玲央、途中出場のFW飯島大吾とつないで、最後はまたも高柳が左足シュートを決めて1点差に迫った。

一気に試合会場の雰囲気が変わったが、G大阪は次のチャンスを逃さなかった。62分、左サイドのFKをMF岩本がゴール前へフィードすると、FW髙木が頭で競り合い、こぼれ球に足を伸ばしたMF堂安がシュート。逆サイドに流れるボールに足を引っかけて方向を変えたボールは力なく転がったが、ゴールイン。鴨川監督も「あれは本当によく決めたと思う。あの1点が大きかった」と称えた4点目が勝敗を決定付けた。G大阪はその後も攻め手を休めず、そのまま4-2で試合を押し切った。

G大阪の鴨川監督は「僕たちの育成の目的は、プロで活躍する選手、OBの稲本潤一(川崎)や本田圭佑(CSKAモスクワ)のように海外で活躍する選手を育てること。(中学年代での3冠は)素晴らしい成績だけど、今後、彼らが個人としてどれだけ成長するかが大切。でも、オンとオフを自分で切り替えられ選手が多く、まだまだ伸びていくと思うので期待をしている」と胴上げをしてくれた教え子たちに熱い視線を送った。G大阪は大会を通じて全5試合で3ゴール以上を挙げ、コンスタントに自慢の攻撃力を発揮。大宮は対戦相手が賛辞を惜しまない高いポゼッション能力を示し、決勝でも後半には意地を見せた。多くの選手がユースや高校でも戦いを続けていく。互いが全力を尽くしたこの熱戦は、きっと彼らの今後の成長につながるに違いない。

(文・写真●平野貴也)

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