[コンフェデ開幕直前] 元日本代表GK・小島伸幸氏が語る南米選手と「GKのポジショニングの駆け引き」

2013年06月14日

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いよいよ日曜日から、コンフェデレーションズカップが開幕する。
ブラジルを筆頭に世界の強豪と対戦する日本。これまでのワールドカップのアジア予選以上に、ゴールキーパーの働きが極めて重要になってくる。

6月15日(土)に発売される、現在はNHKでサッカー解説者を務める元日本代表の小島伸幸さんの著書『GKの優劣はボールに触れない「89分間」で決まる』の本文中には、小島さんが現役時代に体験した、南米選手がゴールキーパーといかに駆け引きの巧さに言及している部分がある。今回はその一部を紹介したい。


シューターに対するポジショニングの駆け引き


ボールを持っている相手がドリブルで仕掛けてきて、まさにシュートを打とうとする体勢のとき、ゴールキーパーが無策ではただ点を奪われるだけだ。ゴールキーパーであれば、ポジショニングの妙で、少しでもシューターを慌てさせて、シュートの精度を下げたいところだ。実際にそれは可能だ。

シューターはドリブルをしながらシュートの距離を測っているもの。まだシュートレンジとして少々距離があると感じていれば、一歩でも二歩でもボールを前に持ち出してからシュートを打ちたいと考えている。ゴールキーパーからすれば、その心理をそっくりそのまま利用することができる。

シューターがドリブルをしながらゴールキーパーの位置を確認しているときは、ゴールキーパーは何食わぬ顔でいよう。当然、これはシューターに対する演技だ。そして、シューターがシュート直前に一歩でもボールを前へ持ちだした瞬間に、一気に距離を縮めよう。すると、顔を上げたときに、いきなりゴールキーパーとの距離が近くなってしまったシューターは、途端に慌ててしまうはず。このときすでに心理戦でゴールキーパーが勝っている状態となる。相手にシュートを打たれても、その精度がどれだけのものかは言うまでもないだろう。

シューターがゴールキーパーから目線を外してボールを持ちだした瞬間に距離を縮められるかがカギだ。一方、両者の目線が合っている場面で、ゴールキーパーが前へ出てしまえば、逆にシューターには好都合となる。ゴールキーパーの頭上を越すようなコントロールシュートを打たれてしまう可能性が出てくる。この場合は、重心が前がかりになっているゴールキーパーからすれば、もうお手上げだ。


 


元日本代表の守護神が解説!
現役時代には絶対に口外しなかった
門外不出のGK技術論を一挙大公開!!

著者:小島伸幸
発行:株式会社カンゼン

GKの指導者、現役GK、サッカーファンのために、実戦的な対応策・技術論を元日本代表の守護神が具体的に解説。GKが試合中、ボールに触れる時間はせいぜい1分。残り「89分間」は、ポジショニングとコーチング、つまり守備をするための準備――これがゴールキーパーの『仕事』である。なでしこGK編(小島伸幸×小野寺志保【元なでしこJAPAN GK】対談)も収録!

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