コラム

全少優勝経験者、カレン・ロバート選手が語る少年時代

2013年06月20日

勝っても負けても後悔はしないサッカーを

――一方、肝心のサッカーの試合も順調に勝ち上がっていました。対戦相手で印象に残っているチームはありましたか?

名古屋グランパスU12です。体格のいい選手がそろっていました。決勝トーナメントで対戦したのですが、小学生のときは体格差のある相手だと臆病になってしまうものです。しかも、攻撃力があって、予選リーグでボコボコ得点を積み重ねていたものですから、なおさら不安はありました。苦しみましたけれど「勝った!」という実感のあった試合でした。

――決勝トーナメントも勝ち進み、いよいよ全国制覇まであと1勝となりました。

決勝の相手は、群馬県代表のFC邑楽でした。近隣のチームだったので、何度か試合をしたこともあったのですが、実力のあるチームだったことを覚えています。特に糸井くんと内田くんという子がすごかったのを覚えています。あの試合は、当時の少年サッカーの試合では、観客数が一番多かったでしょうね。参加した全チームの選手たちがピッチを取り囲むように座っているわけです。あれは特別な雰囲気を感じました。あとで僕がジュビロ磐田に入団してからの話ですが、同期のチームメイトであった船谷(圭祐、現サガン鳥栖)からは「あのとき、芝生に座っていたよ」って声を掛けられました 。彼は三重県代表のチームだったんですね。知りませんでした(笑)。

――全日本少年サッカー大会を経験したプロ選手は数多いですからね。

(第21回大会出身のプロサッカー選手の資料を見ながら)鹿島アントラーズの鈴木修人も出てたんですか! 市立船橋高校のときのチームメイトですよ(笑)。高柳一誠(現ヴィッセル神戸)は1学年下ですね。サガン鳥栖の高橋義希や岩下敬輔(現ガンバ大阪)もですか。瀬戸貴幸さん(現FCアストラ・プロイェシュティ)はルーマニアの1部リーグに渡ってサッカーをしていますよね。僕の出場した年にも、こんなにプロになった選手がいたんですね。

――でも、カレン選手は小学生の頃の夢がサッカー選手ではなかったんですよね。

僕がプロを意識し始めたのは、市立船橋高校のサッカー部です。高1で選手権(全国高等学校サッカー選手権大会)に出場したときです。両親には、ジュニアで優勝したときに「この子はプロになるんじゃないかな」という思いはあったらしいのですが、僕自身は小学生のときにプロのサッカー選手ということは考えていませんでした。中学校ではバスケットボール部にも入部しましたし、結構、寄り道もしていますね(笑)。

――サッカーは柏レイソルのジュニアユースで続けられていたんでしたね。

中1のときにはサッカー部にも入っていましたが、レイソルで選手登録をしているので、試合には出場することができない。ただ、レイソルも練習が毎日あるわけではないので、それでバスケを始めたんです。好きだった女の子がバスケ部だったこともあって楽しかったですよ。青春ですね(笑)。

――(笑)。それでは、最後に全日本少年サッカー大会に出場を決めた子どもたちにアドバイスをしていただけますか。

「後悔のないように!」それだけです。自分たちがやって楽しいサッカーで試合に臨んでほしいです。強いチームと対戦することもあるだろうけれど、勝っても、負けても後悔だけはしないように、楽しく、チャレンジしてください。また、保護者の皆さんには、お子さんにとって小学生時代に1回あるかないかの晴れ舞台です。ぜひ、全力でのサポートをお願いします。


 

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カレン・ロバート選手のサッカースクール
「ROVER FOOTBALL ACADEMY」が開校

ヨーロッパのメソッドを取り入れ、コミュニケーション能力、健康な身体、強靭な精神、優れた知性を身に付け、将来の日本を背負う選手、人材を育てていく。具体的には、英会話指導、プレーの映像分析、栄養指導といった、特色あるプログラムも取り入れて指導を行なっていく方針

(プロフィール)
カレン・ロバート
1985年6月7日、茨城県土浦市生まれ。柏レイソルU-12~柏レイソルU-15~市立船橋高校。高校卒業後の2004年にジュビロ磐田加入。2005年には新人王を獲得。その後、ロアッソ熊本を経て、2011年からオランダ・VVVフェンロに所属。2011-12シーズンから、かつて本田圭佑選手がつけていた背番号『10』を背負ってプレー。リーグ戦28試合に出場した。フェンロとの契約は2013シーズンまでとなっている。

■関連リンク
カレン・ロバート選手オフィシャルブログ
ROVERS FOOTBALL ACADEMY

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