【第37回全日本少年サッカー大会】決勝大会ジュニサカ取材日記①「大会初日、大きい子も小さい子も大奮闘」

2013年07月29日

大会情報

大会初日、大きい子も小さい子も大奮闘!!

全国のサッカー少年が日本一を目指す「第37回全日本少年サッカー大会 決勝大会」が29日、静岡県時之栖スポーツセンター裾野グラウンドで開幕しました。時折雨が降るあいにくの天候でしたが、選手たちは曇り空の下でも眩い輝きを放ちました。今回は、その中で活躍を見せた2人の選手を紹介したいと思います。6年生の中でで最も身長が高い鳥取KFC(鳥取県)の玉木麗音君と最も小柄な大山田サッカースポーツ少年団(三重県)の末吉祐紀君です。

最長173センチを誇る玉木君は、初出場の鳥取KFCで最後方を守るストッパーです。第1試合は三菱養和SC巣鴨(東京都)に0-6と大敗を喫しましたが、初出場らしく「うちのチームは、全力を出し切って楽しくサッカーをすることが目標」(高橋康晃コーチ)という清々しいチームの雰囲気は崩れませんでした。玉木君は長い足で相手のシュートをブロックするなど守備で貢献。それだけでなく、100mを13秒7で走るという鳥取県最速の快足を武器に果敢な攻め上がりも披露し、ぐんと伸びるロングキックには観衆からどよめきが起きました。「負けてしまって残念だけど、結構攻撃ができたので楽しかったです。以前は守備の意識ばかりで攻撃があまりできなかったので。勝てなくても、少しでも成長して帰りたいです」という素直さが彼の良さ。「足が速いし、テクニックもある」という理由で挙げてくれた将来の目標は、意外にも長身選手ではない日本代表の長友佑都選手(インテル)。陸上部からも勧誘を受ける逸材ながら、ボールを追いかける方が楽しいと話した笑顔が印象的でした。

一方、6年生の中で最も小柄な末吉君は、最前線でゴールを狙うFW。初日は2ゴールを決める活躍を見せました。第2試合のスポルティフ秋田(秋田県)戦では見事なドリブルシュートでチームの2点目をマーク。小山直樹監督が「メンタルが強いちびっ子」という意味を込めて付けた愛称「メッチ」は、本人もお気に入り。「メッチって呼ばれてるから、目標の選手はメッシ。ゴールを決められたのは良かったけど、もう少し取りたかったです。背が小さいとよく言われるけど、落ち込んだりはしません。逆にやってやろうという気になります」と話したとおり、強気にゴールへ向かっていました。大山田サッカースポーツ少年団は、ダノンネーションズカップの全国大会で7位という実績を持つ強豪チーム。2次ラウンド進出、さらに上位への浮上を狙うために「メッチ」の戦いは続きます。

大会は翌30日に1次ラウンド最終戦を迎え、2次ラウンドに突入します。今後も選手たちの様子を通して、今大会の魅力を余すところなく伝えていきたいと思います。

(文・写真●平野貴也)

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