【ドリブル上達講座】リフティング練習はドリブル上達にどうつながる!?
2013年08月17日
サッカー練習メニュー利き足の前にボールを置き、質の高いドリブルへの準備を
利き足だけのリフティングで身につけたサッカーの体幹やボールタッチ。ではそれをドリブルの上達にどう活かすべきだろう。檜垣氏は「そんなに論理的に考えこむ必要はありません」と説明してくれた。
「ドリブルのスタートは仕掛けるためのファーストタッチではなく、ボールの受ける瞬間だと思います。ボールを自分にとっていかに適切なポイントに置きキープできるか。つまりドリブルを仕掛ける際に質の高い準備をするわけです。そしてそのボールを置くポイントは、例外なく利き足の前ですね。
今もっとも美しく強いサッカーを展開しているFCバルセロナの核を担うシャビ、イニエスタ、メッシなど……。彼らのプレーを注意して観ていると、必ず利き足の前にボールを置いてディフェンスと対峙しています。ここにボールを置くと、ボールを失わずに自分のタイミングで前後左右360度に方向転換ができる。小さい頃から常に利き足でボールを扱うクセがあるので、それが自然とできているわけです。
最近の日本代表だと本田圭佑選手なんかは、南アフリカW杯では常に利き足である左足の前にボールを置けていましたし、ゴールにからんだプレーをするときの香川真司選手は必ず右足でボールを持ち出しています。欧州の早い寄せの中でプレーをしているから、生き残る術としてそれが身についたのでしょう」
だが、利き足のみでボールを持つこと、仕掛けることはスタイルを確立すると同時に、同一のパターンも産み出してしまう危険もある。ディフェンスにとってはむしろ対応しやすいかもしれない。
「そう思う選手や指導者は必ずいます。でも、なぜメッシが必ず左足から仕掛けるのにボールを失わないのか、クリスチアーノ・ロナウドの右足アウトで抜け出すドリブルをどうして分かっていても止めることができないのか、そう考えるとやっぱり利き足でボールを持てているからなんですね。
どんなふうにも仕掛ける状況にいるからこそ、相手ディフェンダーは逆に動けないんです。ボールにくいついたら絶対に抜かれますからね。左右の足でそれぞれの精度を上げていくのは悪くないのですが、まずは利き足を使ってイメージ通りのプレーができることを優先的に指導すべきではないでしょうか」
檜垣先生のリフティング講座 ─基礎編─
【1】インステップリフティング
利き足だけで構わないのでボールを落とさずに続ける。ボールを見ながら、足の甲でしっかりミート。もしボールが横にそれても、利き足でリカバーできるよう体の軸を動かしてみる。
【2】アウトサイドリフティング
【1】同様、利き足だけで構わないのでボールを落とさずに続ける。ボールを見ながら、足の外側でしっかりミート。立ち足の軸がしっかりしていれば、安定したリフティングができる。
▼理想フォーム
利き足でボールを持っている状態と同じ「サッカーの体幹」が鍛えられる
カテゴリ別新着記事
ニュース
- 【AFC U17女子アジアカップ インドネシア2024】U-17日本女子代表メンバー発表!2024.04.15
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!2024.04.11
- 「東北トレセンU-13」が開催!2024.04.10
- 【AFC U23アジアカップ カタール2024】U-23日本代表メンバー発表!2024.04.08
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.18
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.18
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.18
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.18
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.18
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
ADVERTORIAL
ジュニアサッカー大会『2024'DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- 自分よりも大きくて速い選手も1対1で抑える。内田篤人から学びたい守備時の姿勢【フィジカルのプレーモデル】
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【西日本】
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 「2023ナショナルトレセンU-14 (後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- 「俺、プロだったけど下手になってる」松井大輔が痛感。横浜FCスクール初指導に密着、子どもたちへの指導の狙いとは
- 三笘薫のドリブル・カットインの秘訣に迫る。1対1で相手を抜き去るための“沈む動き”とは【フィジカルのプレーモデル】
- 「もも上げクランチ」でキック力を鍛える!/【サッカー専用】小学生のための体幹トレ
- ジュニア年代にも大切なトップ選手の共通点は?“自重コントロール”の重要性【フィジカルのプレーモデル】
- 「2023ナショナルトレセンU-14(後期) 」参加メンバー発表!【西日本】