コラム

池上コーチの一語一得「よくオフサイドにかかってしまう息子」

2013年09月24日

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回はオフサイドによくかかってしまうお子さんについて、親御さんからのご質問になります。

◎試合(試合で修正したい悩み)

qicon
(質問者:小学6年生の保護者)

うちの息子はFWとしてプレイする機会が多いです。DFの裏を取って抜け出すプレイを得意としていますが、オフサイドも取られることが多々あります。オフサイドを取られるたびに、チームのコーチから、ラインをよく見ろと怒鳴られます。しかし、数試合をビデオ撮影して見る限り、オフサイドの原因(要因)は、飛び出しのタイミングが早い場合と、パス出しのタイミングが遅れることが半々であるかのように見えます。
私もサッカー経験者であり、審判(3級)とコーチングの資格(C級)を取得していることから、チームのコーチにオフサイドの原因(要因)について、ディスカッションしますが、パサーは相手側選手からボールをキープしながらパスを出すので、受け手が調整すべきという解釈でした。その練習をしているのに、試合でできないため、怒鳴られるのは仕方ないということです。それに従えないのなら、チームを変えるしかないとも言われました。子どもは、今さらチームメイトと別れたくないと、我慢してプレイしています。親として、子どもにかけてあげる言葉や、どういった立ち位置でサポートするべきがアドバイスいただけませんか?

qicon
オフサイドは悪いことでありません
基本的な動きを理解しているか確認して

まず申し上げておきたいのは、オフサイドにかかることは悪いことではありません。なぜなら、裏を取ろうとトライしている結果だからです。イエローカードをもらうようなプレーをしていないのですから、怒られることではないと思います。京都サンガの大木監督も「オフサイドは気にしなくていい」と選手に言います。

 ですので、オフサイドにかかるからといって、いきなりチームを変えるのは、話が飛躍しすぎるように思います。チームとしては練習をしているということですが、それがどんな練習なのかが気になるところですが……。

 保護者としてアドバイスするならば、オフサイドにかかる自分を見直すきっけを与えることでしょうか。「オフサイドにかからない練習しているんだよね。練習はうまくいってる?」とか「どうしてオフサイドにかかるかわかっているかな?」と問いかけてください。

 私もFWだったので、現役時代はオフサイドにかからないための練習や工夫をずっとやってきました。それには動きのコツをつかんでいくことが肝心です。一度相手ディフェンスの背後に引くようにして飛び出すこと。相手の前(ボールサイド)に出てしまうと、相手が自分の背後にいるため自分がオフサイドの位置にいるのかいないのかがわかりません。

 ですので、必ず相手の背後に立つ。そこで飛び出してはターンをして、また相手背後に戻ってくる。そのような動きを8の字を描くように繰り返します。そのようなことを理解しているのかどうか、一度お子さんと話してみてください。

プロフィール

池上 正(いけがみ・ただし)

1956年大阪生まれ。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼年代や小学生を指導。02年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。同クラブ下部組織の育成コーチを務める。03年より小学校などを巡回指導する『サッカーおとどけ隊』を開始、千葉市・市原市を中心に190カ所におよぶ保育所、幼稚園、小学校、地域クラブなどで延べ40万人の子どもたちを指導した。2010年1月にジェフを退団。同年春より「NPO法人I.K.O市原アカデミー」を設立。理事長としてスクールの運営や指導、講習会、講演をこなすかたわら、大学や専門学校等で講師を務めている。2011年より京都サンガF.C.アドバイザー、12年2月より京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターに就任。08年1月に上梓した初めての著書『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(08年・小学館)は、11年12月現在で7万部に迫るベストセラー。11年9月には指導現場で、その実践例を大公開した『サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10【DVD付き】』が発売。U-12の育成に携わる指導者や保護者には必見のDVD付き書籍となっている。

近刊情報

『サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10【DVD付き】』

指導者や保護者から多くの支持を得ている『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』の著者・池上正氏が普段からよく使う象徴的な言葉(フレーズ)を取りあげながら、どのように子どもと接すればいいのか、言葉をかければいいのか、子どもとの距離のとり方……子育てやサッカー指導に悩む方々の具体的な解決策として、 “オトナが守るべき10のおきて”を伝授します。

VOL44

カテゴリ別新着記事

GA-300×80
arsenalsoccerschool


school_01 都道府県別サッカースクール一覧
体験入学でスクールを選ぼう!

人気記事ランキング

おすすめ記事


Twitter Facebook

チームリンク