コラム

“小児科医が教える!強く大きな体をつくる早寝早起き術” 伸びる子は9時に寝ている!

2013年10月09日

背が伸びない。故障が多い。サッカーをしているのに風邪をひきやすく体が弱い――。いくらよい練習をしていても、生活リズムが乱れていては基本になる体はつくれません。成長著しいジュニア世代こそ、早寝早起きの習慣づけが必要不可欠です。脳科学の専門家で小児科医でもある成田奈緒子先生に子どもの体のメカニズムを聞いてみました。この秋、これまでの生活習慣を見直しておくことで冬から春にかけてのカラダづくりにも差がつくはず!

構成・文●島沢優子 イラスト●伊藤さちこ

※『ジュニアサッカーを応援しよう!VOL.24春号』P48-53より転載

 


子どもの睡眠不足は”超”危険信号!
睡眠01
 はじめに、良質な睡眠をとれていない子と、とれている子では、何が違ってくるのかを説明しましょう。きちんと眠れていない子の主なデメリットは五つあります。

 第一に、身長が伸びづらくなります。なぜならば、体内で成長ホルモンの働きが活発になるのは夜11時ごろの睡眠前半戦。

 深く眠るノンレム睡眠中の時間帯と言われ、この間に熟睡していると多量に分泌されることがわかっています。成長ホルモンは、骨格筋をつくる、免疫力を高めるなど大切な役目を担います。ですので、9~10時には布団に入るのが理想的です。

 さらに、成長ホルモンは脂肪の代謝を促進するので、遅く寝る子は脂肪が体にたまり太りやすくなります。ある調査では、3歳時に10~11時間眠っていた子に比べると、9時間以下だった子どもは中学1年生までに肥満になるリスクが最大で1.6倍になりました。これは大人にも当てはまりますので、お母さんやお父さんも夜更かしは肥満の素。家族全員で早寝早起きを心がけましょう。

睡眠中の脳のメカニズムを知ろう

 三つ目のデメリットは運動機能がアップしないこと。本学の学生が反復横跳びなどいくつかの運動機能のテストをある一定期間実施したところ、きちんと寝ている子は順調に発達しましたが、そうでない子は数字が伸びませんでした。

 加えて、睡眠不足では学力もアップしません。学んだことが脳に記憶されないからです。例えば、きちんと寝ている子の方が百ます計算の結果が伸びたというデータもあります。その理由は、睡眠中の脳のメカニズムにあります。

 子どもが学校で算数などの学習、体育などの技能練習をした日の夜、睡眠の後半戦になる浅い夢を見ているような眠りであるレム睡眠中に脳の中で記憶の整理が行われます。睡眠時間が短くレム睡眠を十分とれなければ、習得した技能は脳に保存されません。眠りに落ちて5~6時間経ってからようやく脳はつくられるのです。

 なので、生活リズムが乱れていては、せっかく頑張って練習してもなかなかうまくならない、覚えが遅いといった残念な結果になってしまいます。

 五つ目は、精神的に不安定になる確率が高まることが予想されます。なぜかといえば、精神を安定させる不安抑制ホルモンと呼ばれる「セロトニン」という脳内物質は、朝方大量に分泌されます。

 睡眠時間が短いとセロトニンが少なくなり、心が元気になりません。「僕は(私は)大丈夫!」と自分に自信を持ちづらくなるといえます。

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