【バーモントカップ第23回全日本少年フットサル大会】神奈川県大会レポート&結果

2013年10月15日

神奈川県は P.S.T.Cロンドリーナ ウンが初の代表に輝く!!
10月12日(土)、神奈川県藤沢市・神奈川県立体育センターにて「バーモントカップ 第23回全日本少年フットサル大会 神奈川県大会」の決勝があり、P.S.T.Cロンドリーナ ウン(以下、ロンドリーナ)がロコ湘南スペシャル(以下、ロコ湘南)を2-0で下した。

20分間(前後半各10分間)のプレーイングタイムで行われた決勝は、スコアに動きのない焦れる展開のゲームだった。前半も中頃に差し掛かって「こっちの方がチャンス多いよ!」とロコ湘南の応援席から声が飛んでいたが、確かに前半のシュート数はロンドリーナの6本に対して、ロコ湘南は倍以上となる14本を記録している。

それでもロコ湘南が決めきることができなかったのは、ロンドリーナのゴレイロを務める12番・中澤航くんのファインセーブ、そしてシュートコースに身体を投げ出す堅守を見せたフィールドプレーヤー陣の踏ん張りが強力だったからだ。

そのロンドリーナも、なかなかゴールを割ることができなかった。ボールを奪うと、コートをワイドに使ったパスワークを見せるものの、縦へのパスが入らない。意表をついた裏へのパスにより高い位置でボールを受ける機会もあったが得点するまでには至らない。

両チームとも、前線からのプレッシングにより高い位置でボールを奪うことを心がけ、攻守の切り替えも素早く、ハードワークで対応することができていた。このハイテンションでスリリングな試合展開を続けることができたのには理由がある。

「きょうは1試合だけだったので、この試合だけに集中して取り組むことができました」と試合後の選手からの感想にもあるように、神奈川県大会は9月14日までに準決勝が消化され、この日は決勝の1試合を残すだけとなっていた。ジュニア年代のサッカー・フットサルの大会といえば、早朝から何試合も組まれ、決勝になるころには、選手の気力、体力が限界に近い状態であることが多い。主催・運営側にも都合があるのは承知のうえだが、主役である子供たちが万全の状態で試合に臨むためには、今大会のような調整は必要ではないだろうか。

試合に話を戻そう。スコアボードに得点が刻まれたのは、前半も残り1分のことだった。ロンドリーナはセットプレーを基点として繋いだボールを、25番・薮内涼也くんが決めて先制に成功する。直後にハーフタイムとなり、ロコ湘南にとっては、気持ちを切り替えるいい機会になったのではないだろうか、後半になって攻撃の意識がさらに強まっていた。

「がまん、がまん!!」とロンドリーナのベンチは辛抱強く行方を見守る。我慢の5分が過ぎると、ロコ湘南陣内に攻め寄るロンドリーナ。混戦から25番・薮内涼也くんが自身も2得点目となるゴールを決めた。

点差がついたとはいえ「小学生の場合は試合展開が読めない。ボールを保持していても一発で点を奪われてしまうことがあります」とロンドリーナ・阿久津監督は楽観視しない。そのあとも畳み掛けてくるロコ湘南の攻めに対して「シュートコース!」など伝わりやすい短いワードでコーチングをする。その言葉に選手たちは落ち着いて応える。やがて、スコアボードの残り時間が「0:00」と表示され、ロンドリーナにとっては、2000年のクラブ創設以来初となる神奈川県代表の座を手にした。

優勝を決めて「正直ホッとしています」と笑う阿久津監督。「そういえば……」と、2007年にジュニサカのチーム動画紹介でのロンドリーナの取材を思い出しながら「あの時の練習に参加していた子供のなかからFリーガーになった子がいるんです」と話してくれた。湘南ベルマーレフットサルクラブの植松晃都選手のことだ。1998年生まれで、まだ15歳の植松選手。Fリーグ最年少登録選手(現高校1年生)としての入団だという。この日、バーモントカップ神奈川大会を制した選手たちにとって、もっとも身近で、そして憧れの存在に違いない。

試合後、全国決勝大会に向けてのコメントでは「僕たちの試合を見に来てください」と言ったロンドリーナの選手たち。彼らの目標は優勝よりも先の「たくさんの観客に見てもらえる、楽しんでもらえる」プロのフットサルプレーヤーを意識してのものかもしれない。少し考えすぎかもしれないが、そんな想像をしてしまった。

■優勝 P.S.T.Cロンドリーナ ウン・阿久津貴志監督
こうした大会はトーナメント方式になってくると出場機会が減ってしまう選手がどうしても出てしまいますが、うちの場合は、この大会前にトレーニングマッチを組んでいて、ポジション争いの場になっています。どの選手にも平等にチャンスを用意しているわけです。全国大会に出場が決まって、またフラット(平等)にして新しい競争が始まります。神奈川県大会の出場機会を逃した選手は悔しい気持ちがあれば「またチャンスが来た!」と思って奮起をして欲しいですし、出番の多かった選手も「ふんぞり返っていたら、足元をすくわれるぞ」と危機感を抱いて欲しい。だから、全国決勝大会は、子供たちの発奮材料としても、いい機会なのではないかと思っています。今年は神奈川県の会場もあるそうなので「これがフットサルだ!」と思ってもらえるような試合を地元の方々にも披露できればと思います。

(文・写真●山本浩之)

■大会フォトギャラリー
(写真●山本浩之)

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