コラム

“早熟タイプ・晩熟タイプ”成長のピークはいつ訪れる? 子どものタイプを知ろう!【後編】

2013年10月18日

子どもには“早熟タイプ”“晩熟タイプ”があることがわかりました。成長が遅いからといって、焦る必要はまったくないのです。お子さんのタイプがわかったところで、それぞれの子どもの特徴と接し方や指導法の注意点について、運動生理学・幼児教育の専門家である滋賀大学の奥田先生にアドバイスをいただきました。

文●奥田援史 写真●編集部

※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.7冬号』P40-43より転載

 


 

プライドの高さに注意? 早熟な子どもへの指導ポイント

早熟04
 早熟な子どもには、身体発育および第二次性徴(メス・オスが示すカラダの特徴のうち、生殖器に直結する部分を除く差異。カラダつきや声の質、ヒゲなど)の発育が早かったり、精神発達が早かったりといった特徴が見られます。

 そのため、運動場面で同年齢の子どもと比較すると、速く走れたり、指導者の指示を先取りしたりすることができます。こうした特徴を上手く利用し、早熟な子どもをリーダーに抜擢して、集団活動をうまくコントロールしてくれるように配慮したいものです。

 ですが、早熟な子どもへの指導では、次の2つのことが懸念されます。ひとつは、早熟な子どもは同年齢の子どもよりも卓越した能力を発揮するため、才能ある子どもとして扱われることで、自信過剰になったり、自分勝手な行動を取ったりといった問題が生じることです。

 また、才能教育や英才教育のターゲットとなって、特別なプログラムに専念させられ、行き過ぎた指導やオーバートレーニングになってしまうことにも留意したいものです。

 もうひとつは、早熟な子どもは比較的早い段階で発達が止まってしまい、同年齢の子どもたちの能力がどんどん追いつき、追い越されてしまった場合、自信を無くすか、プライドを保つために運動から離脱してしまうという点です。

 上位ランクにいた子が、年齢とともに中位から下位へと移る程度はさほど問題にならないかもしれません。ですが、早熟のために周囲から「ダントツに優秀」だ認識されてサッカーエリートの道を突き進んだ選手が、高校生にもなると皆に追いつかれ、「優れた選手の中のひとり」になるようなケースは心配です。

 これまで周囲からあらゆる賛辞と期待を受けてきた子は、努力を継続できなかったり、他者に原因を押しつけたりすることもあります。子ども時代の栄光を語る選手の多くは、早熟であったと考えられます。

 早熟な子どもに向けた指導に限ったことではありませんが、運動への取り組み方、仲間との協同などについて、指導者は明確なビジョンを示し指導にあたる必要があるでしょう。

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