U-17日本代表を率いる吉武博文監督に聞く ! 「蹴る」技術の重要性【前編】

2013年10月26日

コラム

足りないのは基本技術のキック

──技術がなくとも、その他の部分で補い、勝負には勝てるのでしょうが、言い方を変えると、技術が足りないから優勝国との間にある壁を乗り越えられないとも言えますか?

足りないところがあるでしょう。そのひとつが基本技術のキックなのではないか、と私自身も感じています。

質の追求には限りはありません。リフティングやボール運びですら、日本はまだまだだと思います。ボールを足で、手と同じように、もしくはそれ以上に意のままに扱えるのが「パーフェクトスキル」だと思うんですけれども、そこまで行っていない国なのに、強いはずがない。

難しいのは、サッカーは曲芸ではないので、止めて蹴ることができればいいというものではありません。それでもまだ、「止める」、「蹴る」の習得という壁を越えることができていないというのが現状です。

──まず基本ができていない?

はい。それを越えたあとには「タイミング」があります。受ける選手がいる。阻止しようとする選手がいる。いかにタイミングを合わせるかという質の追求をしていくと、そこから先は限りがありません。

いろいろなキックの種類を持ちあわせていなかったり、パススピードが遅かったりします。

でも、僕はスペインでさえもまだできていないと思います。ブラジルだってまだ伸びようはある。(2011年の)FIFAクラブワールドカップ(の決勝戦)で、(当時サントスFCに所属していた)ネイマールが何ができたかというと、実際にはできなかったわけです。FCバルセロナにうまく組織で守られ、選択肢を少なくされてしまい、ひとつの選択肢では何もできなかった。

しかし「止める」、「蹴る」だけを取り出してやっていたらうまくなるかと言えばそれも違う。答えはないから誰もが探していて、いろいろなものを複合的に鍛えながら全体として成長していく、という状況です。

それでも、まずは、10歳、11歳までにボールを意のままに扱えるようにしておくことが必要です。そこで80%、90%が決まってしまう。もちろん、その後も絶対に無理ではないし、大学生になってもうまくはなるのですが、習得にかかる時間のコスト、費用対効果を考えたときには、10歳、11歳までに習得しておいたほうがいいですね。

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