池上コーチの一語一得「なかなか上達しない友だちへの働き掛けは?」

2013年10月29日

育成を考える

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回はお子さんの友人について、親御さんからのご質問になります。

◎練習(トレーニング場面での悩みやギモン)

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(質問者:小学5年生の保護者)

小学5年生の保護者です。息子は、地元のサッカーチームに所属していますが、今回の相談は、息子の友人のことについてです。その友人は、息子より少し遅れて入団してきましたが、サッカーを始めて4年以上が経つと思います。しかし、いまだにサッカーの初歩の初歩的なことが理解できていないように映ります。例えば、ミニゲームのときなど、パス・ドリブルといった通常のプレースタイルはあまりなく、ただボールの周りをうろうろ走っているだけ、どうポジションとればよいか、どうボールをもらえるか、どの局面でオフェンスまたはディフエンスにまわればよいかなど、まったく考えている気配はありません。確かに創造力が求められるサッカーというスポーツの難しさかもしれません。
チームの指導方針として、選手に「自ら考え、気づかせること」を主眼に置いており、細やかな指導はあえてしておりません。また、保護者におけるサポート指針として、「いかなる場合であっても、練習・試合時に子どもへのコーチングはしない」とあります。それはサッカーに創造力が求められる故かと思っておりますが、反面、その子に何か上達へのきっかけを与えてやりたいとの気持ちもあります。
最近、下級生が混じった試合では、その子のプレーぶりに対して下級生から不満をよく耳にするようになりました。特に、チーム・コーチの指導に問題があるとは思わないですが、このような場合、育成組織としてどう支えてやれば良いか教えて頂ければ幸いです。

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「サッカーで遊ぼう」と誘い、
その子の気持ちを聞いてみよう

 お子さんのお友達に関する相談ですね。相談者の方がサッカーを少しでもやっておられたのなら、「ちょっと一緒にサッカーして遊んでみようか?」と誘ってあげてはいかがでしょうか。

 手とり足とりということでなくても、「こんなプレー、できる?」「このキックはどう?」とキックやトラップなど細かい部分を教えてあげましょう。また、「どう?大丈夫?上手くなりたいのかな?」と問いかけて、もし上手くなりたいのならどうしたらいいと思っているか、その子の話を聞いてあげてください。

 その結果やる気がありそうなら、息子さんと一緒に練習するもよし、ひとりでトレーニングできるようなメニューを教えてあげてもいいでしょう。

 ただ、覚えておいてほしいのは、上手くなる時期、伸びる時期はその子によって異なるということ。特にゴールデンエイジの世代は、あるとき突然変わってくることもあります。ですので、その子がそういう時期が来る前にサッカーをやめてしまわないように、大人は根気よくサッカーの楽しさを感じさせてあげることに主眼を置くことがもっとも大事です。

 次にクラブの指導方針ですが、「いかなる場合であっても、練習・試合時に子どもへのコーチングはしない」という取り決めは、恐らく試合時などのサイドコーチングのことかと思います。これをやめましょうというのは、決して悪いことでありません。
また、「最近、下級生が混じった試合では、その子のプレーぶりに対して下級生から不満をよく耳にするようになりました」とありますが、別段大きな問題ではないと私は思います。「ちゃんとやれよ」とか「へたくそ!」などと子どもはハッキリ言ってしまうものです。もし大人がその場にいたのなら、やんわりと「じゃあ君はまったくミスしないのかな?」と聞いてみるといいでしょう。

「特に、チーム・コーチの指導に問題があるとは思わない」と書かれているように、私も問題があるとは感じません。子どもたちが楽しくサッカーができるよう、今後も見守ってあげてください。

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