サッカー母ちゃんの“まだまだ”ドタバタ日記「第37回 大活躍!? 父ちゃんメモ」

2013年12月19日

コラム

秋、
長男が初めてトップチームでプレーした翌日のこと。(参照「34回つかみとったチャンス」)
父ちゃん初めて、高校に入ってからの長男の試合を観に行きました。

母ちゃんも行きたかったけど、仕事が忙しかったので断念。
「よし、母ちゃんの分も見てくるよ!」
と張り切って出かけて行った父ちゃんでした。

午後、帰ってきました、父ちゃん!

「どうだった!? 出てた!?」
待ちかねた母ちゃんが詰め寄ると、

「うん、でてたよ」
「で? 点とった? 左、右?先発? 途中から?」
「ちょっと待って、順番に話すから」

見ていると、カバンから手帳を取り出して「えーと」とおもむろに開き、

「出ていたのは〇番、〇番〇番……、たぶん1本目だと思う。1人DFに長身の子がいたけど、あとはほぼ、長男と同じような体格で」

「うんうん」

「今日の相手は強かったよ。長男はなかなかキレはあるけど、ただ、左足がキック力不足だなぁ。あと、やっぱりまだ周りとの呼吸がイマイチ。動きはよかったけど、味方が出すタイミングが遅いっていうのがあった」

「で、で?」

「後半チームが疲れて押し込まれる感じになって、攻撃がうまくつながらなくなって、よくない雰囲気だったんだけど、長男があきらめずに相手ボールをとるプレーがあって」

「へー」

「流れを変えたナイスプレー。得点はできなかったけど」

手帳を見ながら逐一報告してくれる父ちゃん。
「……その手帳、持ってったの?」

「母ちゃんに報告しなきゃと思いついて途中のコンビニで買った」
「それで、試合見ながら、ちまちまメモってたんだ!」

昔、静岡の親戚を訪ねた時に、父ちゃんが長男たちを連れて、静岡のサッカー名門高校に試合を見に行ったことがありました。
「なんの目的かわかんないんだけど、黙って試合を見ながらメモしてるオヤジがいっぱいいるんだよ!!」
って父ちゃんあきれてたけど、自分も同じことやってるじゃないの。

見て見たら、(総括)とかまとめてメモしてあるし、「ディフェンスに行くタイミングが0.5秒遅い」なんて長男の課題まで書いてある。

母ちゃんはありがたいけど、長男が父ちゃんがこんなこと書いてるの知ったら、嫌がるんじゃないかなぁ……。
と思っていたのですが。

夕方、
「あー、今日点取れなかった」
と帰宅した長男。
「今日、よかったじゃないか。あの走りだしが遅いのは、わざとタイミングをはかってるわけ?」
とまたメモを見ながら試合のことをいろいろ話す父ちゃん。

「へえー、そんなの書いてたんだ」
「あのボランチの子はなかなかいいな。なんて子?」
「……これ、ちょっと借りていい?」

ありゃ? 持ってっちゃった。

昔は、なんだかんだ言われることが嫌でめんどうだったはずなのに。
自分のプレーが客観的に見てどうなのか知りたい、もっとプレーをよくしたいって気持ちが、どんどん強くなっているのかも。

「へえ、父ちゃんメモ、長男のためになってる、よかったね!!」
「なんだ、あいつが読んでくれるんだったら、もっと、アドバイス的なこと書いときゃよかったーっ」
まあまあまあ。そこはほどほどでいいんじゃない。

父ちゃんメモ、あれから続いております。

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