サッカー選手に必要な能力「巧緻性」を磨こう【後編】
2013年12月27日
コラム巧緻性を磨くトレーニング。どうすれば子どもたちに「巧さ」を身につけさせることができるのでしょうか。前編に続き、巧緻性をアップさせる方法を伝授します。
構成・文●島沢優子 写真●編集部
※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.24春号』P128-131より転載
ゆるく負荷をかけていく指導
私が指導する大学サッカー界にも、上手な子はたくさんいます。ですが「あの子、アイデア持ってるね」と唸るような独創的なプレーをする子は一握りです。お手本にするなら、(2011年)1月の全日本選手権(インカレ)で優勝した専修大学の長澤和輝(八千代高校出身)でしょうか。長澤は左のワイドの選手ですが、相手マークによってプレーを瞬時に変えられます。高い巧緻性を持っているといっていいでしょう。シュート技術も非常に巧みで、相手守備やGKの動きをあざむくように、トーキックでシュートを決めたりします。もしくはみなさんがよく知っている選手なら、一番にメッシでしょうか。
そういった巧みな選手を育てるためには、若いコーチの方に「ゆるい負荷をかけていく」という観点で、ぜひ指導してほしいと思います。サッカー経験者として、「ほら、うまいでしょ」とばかりに自分のテクニックを見せることに執心している方をよく見かけます。ですが、子どもの中に入ってどんどんプレーの邪魔をしてあげてください。
異年齢での練習では、例えば指導者が、6年生が空いている2年生にやさしいパスを出すように導いてあげましょう。下級生に確実でやさしいパスを出すには、巧緻性が必要。そのためにも、指示命令ではなく、子どもがいかに自分の発想でやろうとするかを観察できる指導者であってほしい。それこそが指導の基本だと思うのです。
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