遠藤保仁選手の両親に学ぶ! Jリーガーの両親は息子にどんなサポートをしてきたのか?

2014年09月06日

サッカーエンタメ最前線

Jリーガーに育てたご両親は、どのような方なのだろう? 今回はガンバ大阪の絶対的支柱である遠藤保仁選手のご両親から遠藤家流子育て論を紹介します。

文・写真●元川悦子 写真●Getty Images

『ジュニアサッカーを応援しよう! Vol.14秋号』P028-033より一部転載


サッカーに真剣に励む息子たちに伝えた3つのルール

 遠藤保仁の創造性や戦術眼の高さ、視野の広さは誰もが認めるところ。人間性も素晴らしく、いつも謙虚で感謝の気持ちを忘れない。試合や練習でどれだけ疲れていても、取材対応を丁寧に行い、ファンサービスを大切にする。そんな立ち振る舞いのできる選手は多くない。

 それも両親の教育によるところが大だ。遠藤の一家は父・武義さん、母・ヤス子さん、長男・拓哉さん、次男・彰弘さん(元横浜マリノス、ヴィッセル神戸)と末弟・保仁の5人家族。前園真聖氏(現サッカー解説者)と鹿児島実業時代に高校選手権に出場し、準優勝まで行った長兄とは6歳違い。同じく鹿児島実業からJリーガーになった次兄とは4つ違いだ。幼い頃は2人の兄におもちゃのように扱われていたようだが、それでも末っ子の遠藤は伸び伸びと育った。

 母・ヤス子さんは、彼が幼稚園の頃から仕事を持っており、忙しかった。そのせいか、サッカーも勉強も決して押しつけたりせず、何事も子どもたちの自主性に任せたという。

「長男は陽気でいながら親思い、次男は多くを語らず頑固なのに自分からガンガンいくタイプ。ヤットはのんびりしていて、長男に似た性格で、3人の中で一番手のかからない子でした。息子たちの仲が良く、ケンカするのを見たことがないので、子育ては非常にラクでした。食事も文句言わずに食べていましたし、そういう面での苦労も全くなかったです」

 遠藤三兄弟は、生まれながらにして自主性を身につけていた。このため、親の側も多くのルールを作る必要はなかったのだ。

 ヤス子さんは話を続ける。

「『こういう風に育てよう』という明確な教育方針はありませんでした。3人ともサッカー一筋。練習で忙しいので、家の手伝いはほとんどできません。ですから、①人が来たときには座って挨拶をしなさい、②玄関の靴をきちんと並べなさい、③食事のあと、食器を台所に運びなさい……の3つを最低限のルールにして、それ以外は自由にさせました。

 特に挨拶のことは厳しく言いました。桜島という土地では、礼儀を怠ると、他の家の人が子どもをきちんと注意してくれます。ウチの子どもたちも、地域の方々に育ててもらったと感謝しています」

Omiya Ardija v Gamba Osaka - J.League 2014

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