【第39回全日本少年サッカー大会】決勝大会 ジュニサカ取材日記⑦「小学生年代の新たな聖地・鹿児島で輝いた選手たちの未来」

2015年12月30日

大会情報

「小学生年代の新たな聖地・鹿児島で輝いた選手たちの未来」

(文●編集部 写真●佐藤博之、編集部)

 大会4日目、鹿児島県立鴨池陸上競技場にて今年のジュニアサッカー頂点を決める戦いが行われ、レジスタFC(以下、レジスタ)が鹿島アントラーズジュニア(以下、アントラーズ)を2−0で下し、栄光を手にしました。

 相まみえた両チームは球際の激しさ、勝負へのこだわりを全面に出すチーム。決勝でもその両チームの持ち味が全面に表れ、緊迫したゲーム展開となります。前半は、互いにあまり決定機を作れずに折り返すと、試合が動いたのは試合終了間際でした。

 36分、レジスタ9番・山崎倫くんがFKをうまく合わせて先制ゴール。ゴール後に渡辺泰明監督と金杉信二代表の元に走っていく姿がとても印象的でした。

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 ラウンド16の横浜F・マリノス戦での終了間際の決勝点や、決勝戦での先制ゴールなど、大会を通じてチームが必要とする場面でゴール決めるなど勝負強さを見せ続けた山崎くん。
 
 そのプレーぶりはエースストライカーがつける“背番号9”がよく似合いますが、山崎くんが素晴らしいのはピッチ上だけではありません。試合後の中継インタビューで飛び出した「バロンドール宣言」、また「ドリブルのタッチが滑らかで、いつもYoutubeで見てる」という理由で、理想の選手と語るロベルト・バッジョ(元イタリア代表)という言葉から、彼が小学6年生にしてどれだけ明確なヴィジョンを持ってサッカーに取り組んでいるかがわかります。

 話を決勝戦に戻します。そんな山崎くんのゴールで先制したレジスタの選手たちは試合を終わらせに行くかと思われましたが、ただひとり7番をつける篠田大輝くんだけは違いました。「(相手の)隙が見えて、仕掛ければ点が取れると思った」と語った篠田くんのアディショナルタイムでのゴール。そのシュートがゴールネットを揺らした瞬間に試合終了のホイッスル。文字通り、篠田くんの強引な突破がレジスタを優勝に導きましたが、篠田くんがあの場面で突破に行ったのはちょっとした理由があります。

「いつもこういう大会では山崎くんがたくさんゴールをとってエースだと言われているんですが、今回は大会を通じて、山崎くんと一緒にゴールが取れた」と篠田くんが語っている通り、チームメイトでありながら二人は自らを高め合うライバルでもあったのです。実はあのゴールで篠田くんは大会8ゴール目。山崎くんは決勝での先制ゴールで7ゴール。篠田くん自身、細かいゴール数まではあまり気にはしていない様子でしたが「山崎くんと一緒にゴールが取れた」という事実が今大会で1番感じた手応えのようでした。

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