親子でできる! 子どもの運動神経を伸ばす3分間遊び

2016年02月03日

コラム

一般的に、子どもは小学校に上がってからサッカーや野球など本格的にスポーツを始めます。ただ運動神経の発達、もっと噛み砕いた表現をすれば『カラダの使い方』を学ぶという点では、もっと幼い頃から体の動きについてさまざまな経験が必要です。そこで小学生入学後、本格的にスポーツをするときに体をうまく使える状態を作っておくため、育児期間中、どんなことをしておけばいいのか。育児ジャーナリスト・おおたとしまささんの著書『忙しいビジネスマンのための3分間育児』をもとに探っていきます。

(監修●おおたとしまさ 文●木之下潤 イラスト●りおた)

ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.38』より一部転載


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自発性をもった遊びをするには制限をかけすぎずに自由が必要

 そもそも子どもは遊びを通してさまざまなことを学びます。本の中では、遊びが『能力開発系育児』だと記されています。たとえば、体力を鍛えたいときは鬼ごっこや相撲など体力を使う遊びをすればいいし、言葉を覚えたいときはしりとりなど頭を使う遊びをすればいいのだそうです。

 最も大切なことは、子どもがその時々で欲した遊びに付き合ってあげること。それは『自発的な遊び』が発達に大きくかかわっているからだそうです。自発的が重要なことを次のように説明しています。

「子どもの発達のしくみを科学的に研究している『日本赤ちゃん学会』の理事長で小児科医の小西行郎さんは『子どもの自発性を無視して行われる能力開発プログラムの類は、子どもの自然な発達を阻害すると考えられます』と警笛を鳴らしています」

 要するに、子どもの遊びは相手をすることが必要不可欠だということです。さらに読み進めると、子どもは自らが今、伸ばすべき能力の伸ばし方を本能的に知っているのだとか。そして、飽き性でコロコロと遊びを変える理由についても、こう説かれています。

「自発的な遊びを自己開発トレーニングだと考えるならば、めまぐるしく変わる遊びはサーキットトレーニングです。自然に一部の能力にとどまらず、あらゆる能力を少しずつ鍛えようとしているのだと捉えたら、次々に遊びを変えるのも理にかなっています」

 やっぱり、最も自発性を促す遊び相手は自然だと、おおたさんも訴えています。みなさんも思い出があるでしょう。自然の中で生き物を追いかけたり、木登りをしたり、草を道具に遊びを開発してみたりと退屈することはなかったのではないでしょうか。とはいえ、都心に住む子どもたちには、そのような環境がなかなかありません。だから、自宅で遊ぶ工夫も大事になります。

 ただ、本の中ではこうも書かれています。

「キレイに片づけられ、『あれはダメ、これはダメ』と禁止事項の多い家の中では、自発性を発揮しにくいといえるでしょう」

 子どもは制限しすぎてしまうと、自由な発想ができず、なかなかオリジナリティを育むことができません。

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