司令塔・遠藤保仁選手に学ぶ“プロ”の哲学

2016年03月28日

コラム

ガンバ大阪を支える遠藤保仁選手も今年でプロ19年目。その遠藤選手が考える“プロ”とはどんなものなのか。今回は『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.40』から遠藤選手の言葉を一部抜粋して紹介する。

(文●下薗昌記 写真●Getty Images)

『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.40』より一部抜粋


OSAKA, JAPAN - NOVEMBER 07:  (EDITORIAL USE ONLY) Yasuhito Endo of Gamba Osaka looks on during the J.League match between Gamba Osaka and Sanfrecce Hiroshima at the Expo '70 Stadium on November 7, 2015 in Osaka, Tokyo, Japan.  (Photo by Masashi Hara/Getty Images)

上に行けば行くほど感じる基本技術の大切さ

 遠藤保仁。日本代表ではAマッチの最多出場記録を持ち、Jリーグでも昨年、歴代最多となる12回目のベストイレブンに選出されたJリーグの顔である。

 2005年のJリーグ初優勝以降、その華麗なパスサッカーで攻撃サッカーの雄としての地位を確立したガンバ大阪で、常に中心であり続けて来た遠藤。「冷静沈着」「マイペース」「パスサッカーの司令塔」といったフレーズで括りがちだが、実のところ遠藤を支えて来たのは技術だけでなく、メンタル面の強さである。

 昨年10月の浦和レッズ戦で、史上最年少でのJ1リーグ通算500試合出場を達成した際に、「常にレギュラーとして試合に絡んで行きたいし、まだまだ足りない部分も多いんでね。これからも少しずつでもいいから成長して、いろんな経験をしていきたい」とルーキーさながらの謙虚な言葉を口にした遠藤だが、その言葉はマスコミ向けの社交辞令では決してない。

 のちに横浜F・マリノスに吸収合併される横浜フリューゲルスでプロの世界に飛び込んだのは1998年。以来、プロの世界の厳しさや楽しさを常に最前線で体感して来た遠藤はプロサッカーという世界をこう語る。

「やっぱり、プロになると、いいところはたくさんありますよ。いろんな国の選手と対戦できるのもそうだし、いろんなところに行って多くのものを学べるのもその一つ。あと、お客さんの前でプレーできるのは喜ばしいことだし、プロでしか経験できない楽しさですよね。でも、厳しい面もあります。プロのキャリアなんて、いつ終わるか分からない。だから、プロとしての普段の生活も非常に重要になって来ますし、その辺は気を使わないといけないところです」

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