【COPA PUMA TOREROS 2016 Primavera】U11・U12の部 大会レポート
2016年04月04日
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コパトレの決勝大会が時之栖で開催!U-11は横浜F・マリノスプライマリー、U-12はレジスタFCが優勝!!
(文●山本浩之 写真●ジュニサカ編集部)
4月1日(金)から3日(日)の3日間に渡り、時之栖スポーツセンター・うさぎ島グラウンド(静岡県御殿場市)にて、「COPA PUMA TOREROS 2016 PRIMAVERA」(主催:COPA PUMA TOREROS 2016 Primavera実行委員会)の決勝大会が開催された。
U-11の部は16チームにより最終日の3日に予選リーグと決勝トーナメントが行われた。決勝は横浜F・マリノスプライマリー(以下、プライマリー)と柏レイソルU-12(以下、レイソル)の新5年生の選手による対戦となった。
試合開始早々、レイソルに得点を許してしまったプライマリーだったが、その仕切り直しともいうべきキックオフでたちまち同点に追いついた。プライマリー-のゴールを守る21番・福井大次郎くんはこう振り返る。
「失点したシーンは数的不利な状態になっていたので、(サポートのために)自分が前に出たんですが、そのときにボールを奪われてゴールにつなげられてしまいました。でも、すぐに気持ちは切り替えられました。そのあとの同点シーンは、僕らは、いつもキックオフのときはロングボールを蹴ってフォワードを走らせるんですけれど、ピッチがスリッピーだったことが影響して、そのままゴールになりました!」
プライマリーは試合を振り出しに戻すと、そこからは集中力の高いスピードのある攻撃をみせ、奪ったボールを縦につなげ相手ゴールへと迫っていった。そして終わってみれば5-1の快勝となった。2得点を決めた13番・齋藤俊輔くんが試合後にプライマリーの攻撃の特徴を教えてくれた。
「この大会はオフサイドライン制なので、そのラインだけを気にかけて前に張っていました。僕らはスピードのあるカウンターが得意なチームなので、つねにカウンターを狙っていました」
この大会の前日に、プライマリーは選手たちが話し合ってキャプテンを決めた。選ばれたのは齋藤くん。「初キャプテンで初優勝だね!」とチームメイトから祝福の声があがった。優勝したプライマリーには、6月21日からスペインのマラガで予定されている「IBERCUP 2016 Costa del Sol」の参加資格が与えられた。
続くU-12の部の決勝は、レジスタFC(以下、レジスタ)とバディーSC(以下、バディー)の顔合わせとなった。新6年生の選手たちによるこのカテゴリーは、海外からも、チェルシー香港(香港)、チーバス・グアダラハラ(メキシコ)、ヘルタBSCベルリン(ドイツ)、プーマ・スカッド(ラトビア・豪州・英国・日本の混成チーム)、ネパールXI(ネパール)らも参加する国際大会として、4月1日からの3日間に渡って、24チームによって競われた。
その決勝では、序盤からレジスタがドリブルで縦に仕かけていき、積極的にシュートを放っていく展開が続いたが、手堅く守るバディーのゴールマウスをこじ開けることはできなかった。しかしバディーは、クリアしたボールをレジスタに拾われ攻め続けられてしまう、この悪い流れを断ち切ることができないことが失点へとつながってしまう。レジスタはコーナーキックからのチャンスに10番・川地皓くんが頭で合わせ先制弾を決めた。
「コーナーキックではマーカーを1枚剥がしてから、キッカーが蹴った瞬間のタイミングでなかに入って、その勢いでヘディングをすることができました。狙い通りのゴールになりました。この大会は、優勝だとか、そういうことを考えるのではなく、とにかく、目の前にある1試合を自分が成長するために大切にしてきました。勝つために何をやるべきかを考えて臨みました」と殊勲の川地くんは冷静にゴールシーンを語ってくれた。
レジスタは、15分ハーフの前半を終えて、後半になってからも勢いを維持し、シンプルにボールをつなぎながら、ドリブルを仕かけていく、その明快なパターンによって攻撃を続けていくと追加点をあげることに成功する。ゴールを決めた8番・篠田翼くんに得点シーンを振り返ってもらった。
「仲間が左サイドでボールを奪ってから前にドリブルをしたので、僕は回り込んでボールを受けようとしていたら、いいところにボールがきたので打ったら入りました。シュートの狙いは、たとえゴールにならなくても、ファーサイドに打てば、相手(ゴールキーパー)がはじいたのを仲間が決めたり、ポストに当たった跳ね返りのボールをまた狙えるので、ファーに打つのを意識していました。その狙い通りのコースに飛んで、ゴールになってよかったです。正直なところ、(この大会の)1日目とかは調子が悪かったので決勝も自分は試合に出られないと思っていたんです。それでも出場して、しかも得点することができて、いい締めくくりができました」
結局、このまま2-0でタイムアップとなり、レジスタがU-12の部のチャンピオンチームとなり、8月2日からデンマークでの開催が予定されている国際大会「IBERCUP 2016 Scandinavia」の参加権を獲得した。
■U-11の部 優勝:横浜F・マリノスプライマリー 土井孝徳監督のコメント
この大会の前にあったダノンネーションズカップに出場して、決勝で負けて悔しい経験をしている選手もいます。なので、今回は自分たちが主役になって、もう一度、がんばりたいという気持ちや雰囲気を感じました。4月になって新しい選手が入ってきたりしているなかで、競争と協力というテーマで取り組んで、新シーズンのよいスタートが切れたと思います。選手たちには「自分たちのいいところをたくさん出して試合をしましょう!」ということくらいしか言っていませんが、そういった部分では、彼らのよいところを発揮することができていました。これからは、足りないところを一つひとつ積み重ねていけたらと思っています。
■U-12の部 優勝:レジスタFC 中城勉監督のコメント
決勝のポイントは最後まであきらめない気持ちで戦ったことでしょうね。というのも、今回の大会の前にダノンネーションズカップやチビリンピックの関東大会があって、あと一歩のところで結果を出すことができず、選手たちが自信をなくしてしまった。そこで、コパ・トレーロスに臨むにあたって「一からやり直そう!」ということでグラウンドでも宿舎でも、時間のあるときに選手たちとコミュニケーションをとりながら、レジスタの原点を見つめなおして取り組んだ3日間だったんですね。技術的に優れている選手たちが揃っているわけではありませんが、ボールを奪うという強い気持ちですね。みんなで声を掛け合ったり、励ましあったり、ときには厳しい言葉もありますが、新6年生になったことで、ベンチからの声だけでなく、自分たちでしっかりゲームを勝ちにいこうという雰囲気につながったと思います。足りなかった部分は簡単なミスをしてしまった。奪われたあとの取り返しが遅かったりという。そこの部分が足りなかったので、今回はそこを確認しながら、テーマとして丁寧に取り組んできて、初日は動きが悪かったのですが、2日目は少しよくなってきて、3日目にはもっとよくなってきました。こうした積み重ねができたのがよかったですね。ひとつうえの先輩が全日本少年サッカー大会を制して日本一になったことで、刺激になった部分もあり練習に対する姿勢に変化がありました。しかし同時にプレッシャーもあったようです。そのプレッシャーを楽しみに変えて、自分たちのサッカーをして結果を出せるように、これから、冬の全少に向けて、がんばってくれたらいいと思います。
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