コラム

U-16日本代表にある「競争しあうようなムード」は“黄金世代”にも匹敵か。FW陣全員得点で激化する競争意識

2016年09月20日

U-16日本代表は現地時間19日、グループステージ第2戦でキルギスと対戦。ベンチスタート予定から先発した久保建英、さらに棚橋尭士らのゴールラッシュにより8-0の圧勝を収め、決勝トーナメント進出を決めた。この世代では久保が大きな注目を集めているが、この試合でハットトリックを決めた棚橋は久保の存在に大きな刺激を受けているようだ。森山佳郎監督も「棚橋に注目してほしい」と、その才能を高く評価している。

(文●元川悦子 写真●佐藤博之)

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久保建英、ベンチスタート予定も先発に繰り上げ

 16日のAFC・U-16選手権(インド・ゴア)初戦・ベトナム戦を7-0で圧勝し、続く19日の第2戦・キルギス戦も2連勝して一気に8強入りを決めたかった日本。森山佳郎監督も「4~5人はメンバーを入れ替える」と公言していたが、蓋を開けてみると初戦から入れ替わったのは監物拓歩(清水ユース)、鈴木冬一(C大阪U-18)、棚橋尭士(横浜ユース)の3人だけ。

 ベンチスタートの予定だった久保建英(FC東京U-18)も「前日練習でサブ組に入れた時、久保から『俺、出せよ』っていうのがホントに一番伝わってきた」と指揮官が言うように、強い闘争心を押し出したことで上月壮一郎(京都U-18)に代わって先発に繰り上がった。

 その久保が棚橋と2トップを組み、右MFに鈴木、左MFに中村敬斗(三菱養和)という攻撃陣で挑んだ日本だが、相手のフィジカルと前線からのハイプレスに苦しみ、序盤は全くと言っていいほどチームがかみ合わなかった。逆に高さに勝る相手に空中戦で2~3回チャンスを作られる状態。まさに忍耐の時間が30分近くも続くことになった。

 そんな最中に左サイドバックに入っていた小林友希(神戸U-18)が負傷。平川怜(FC東京U-18)との交代を余儀なくされる。そこまでボランチに入っていた喜田陽(C大阪U-18)が左サイドに回り、ボランチに平川が陣取る形になったが、この交代が功を奏し、日本はようやく中盤が落ち着く。

 そして直後に相手DFのミスを突いて棚橋が左から切れ込んでゴール。「あの点が非常に大きかった。流れがガラッと変わったんで」と森山監督も安堵を覚えた先制点だった。

 ここから日本の攻撃陣はベトナム戦に続いて大爆発する。

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