「憧れるのは点を取れるボランチ」。U-16日本代表MF平川怜選手が掲げる理想の選手像とは

2016年09月21日

サッカーエンタメ最前線

「好きな選手はイニエスタ」

 森山監督が「チームで一番ボールを動かせる選手」と言い切る平川はここまでの2戦でその能力を前面に押し出している。が、本人は「まだ全然納得いくようなプレーはできていない。ボールを奪われる回数も多いし、なかなか自分が思う通りのコントロール、ボールタッチがうまく行っていない。それはピッチの問題もありますけど、自分の気持ちの部分もあったりするのかな」と言うように、やや辛めの自己評価を下している。

 彼がそんな発言をするのも、より高い目標を抱いているからに他ならない。今月に入ってから久保とともにトップチームの公式戦出場可能な2種登録され、背番号14をつけることになった成長著しい16歳は「守備も攻撃も両方できるボランチになりたい」と語気を強める。

「自分が一番憧れるのは点を取るボランチ。そういう選手はなかなかいない。自分の技術を点につなげられるようなアシストだったり、そういうプレーをこれからはどんどん意識していきたいと思います。好きな選手は(バルセロナの)イニエスタ。将来は海外のビッグクラブでプレーしたいので、どこでも対応できる力をつけたい」と平川は目を輝かせた。

 そのためにも、今大会でベスト4入りしてまずはU-17ワールドカップへの出場権を勝ち取らなければならない。「将来のためにもワールドカップに出ることは絶対必要だと思うので逃したくない」と本人も準々決勝で勝利することの意味を強く認識している。

 その準々決勝の相手はいまのところUAEかイランになる可能性が高いが、どこが勝ち上がってきても持ち前の冷静さを維持して、中盤を確実に落ち着けることが肝要だ。

 彼ら主力がベンチに回ったとしても、まずはオーストラリア戦をチームとしてしっかり戦い切り、大一番へ向かっていく勢いをつけること。それを選手たちには意識してほしい。

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