大篠SSSがPK戦を制し、高知県大会初優勝!!/第40回全日本少年サッカー大会 高知県大会

2016年11月22日

大会情報

大篠SSSがPK戦を制し、初優勝

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(文・写真●Noriko Nagano)

 11月20日(日)、木々が色づく春野総合運動公園球技場にて「第40回全日本少年サッカー大会 高知県大会」の3位決定戦と決勝が開催。高知県代表を決める決勝戦は、中村少年サッカークラブ(以下、中村JSC)と大篠サッカースポーツ少年団(以下、大篠)が対戦し、PK戦を制した大篠が全国大会初出場を決めた。

 風もなく小春日和となったこの日、決勝に先立って行われた十市少年サッカークラブ対佐川サッカースクールとの3位決定戦ではPK戦のスコアが『18対17』という異例のスコアで勝敗を決する大荒れの熱戦となった。

 そんな3位決定戦の興奮冷めやらぬなかキックオフした決勝は前半、大篠のキャプテンで10番を背負う小原一力くんが攻撃の起点となって中村JSCゴールを脅かすが、中村JSCの守備陣が奮起。大篠は最後のところで崩すことができず、前半を0-0で折り返した。

 監督から「技術より気持ち」と後半へ送り出された中村JSCは、序盤から5番・森田耀介くんが左サイドから仕掛けてシュートを打つなど勢いを見せる。すると後半5分、パスを受けた森田くんが、GKが飛び出したところを鮮やかなループシュートを放ち、先制ゴールを奪った。

 一方、先制点をとられプランが崩れた大篠。すぐさま反撃に出るが、中村JSCのディフェンス陣に跳ね返されてしまう。だが、それでも果敢に攻め込む大篠は後半12分、ペナルティキックのチャンスを得る。このチャンスを7番・谷亮佑くんが落ち着いて決めて同点に追いつくことに成功。このゴールで勢いを増す大篠は追加点も狙ったが、焦りが出たのかチャンスをモノにすることができず、1-1のままタイムアップ。結局、試合は延長戦でも決着がつかず勝負の行方は3位決定戦と同じくPK戦までもつれた。

 PK戦、大篠は昨年までGKをしていたというMFの小原くんがゴールマウスを守る。すると、小原くんは大きく手を動かしてキッカーを翻弄。中村JSCのファーストキッカーのPKを阻止すると、勝利を確信してガッツポーズを見せた。だが、直後に味方選手がPKを失敗し、イーブンに。

 続く中村JSCの2人目もポストに当たり失敗したのに対し、大篠は成功し1-0。ラストの3人目、先攻の中村JSCが決め1-1、後攻の大篠が決めれば優勝というプレッシャーのかかる場面で、小原くんがキッカーとなりPKを成功させ、PK戦2-1で試合終了。

 大篠が創部35年で初めての全国大会への切符を獲得。5年生の時からキャプテンを務め、チームをまとめてきた小原くん。チームメイトに「まずは1点とりにいこう」と声をかけ、追いかける苦しい展開から勝利を引き寄せる立役者となった。

 大篠・橋田起治監督は「全国大会までの1か月で少しでもレベルアップできるように練習に励みたい」と、初の全国大会へ意気込んだ。

■大篠SSS キャプテン・小原一力くんのコメント
先制点を奪われて、「まずは1点とりにいこう」とみんなを盛り上げました。同点になったあとも「もう1点とりにいこう」、これだけ多くの応援が来てくれていたので、「絶対に勝とう」という気持ちで目の前のプレーに集中してやれました。PK戦でゴールキーパーをやるのは、ぶっつけ本番だったけど、よく動画を見ているペトル・チェフ選手(アーセナル)の真似をして、「絶対に止めてやろう」という気持ちでやったらうまく止められました。めちゃ嬉しかったです。全国大会では、相手選手が考えていないようなプレーで攻撃の起点になって、まずは1勝したいです。

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