【第40回全日本少年サッカー大会】初の決勝T進出を果たした鳥取KFC。3年前の経験を通じて変わった子どもたちの成長/ジュニサカ取材日記

2016年12月27日

大会情報

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初の決勝T進出を果たした鳥取KFC。3年前の経験を通じて変わった子どもたちの成長

(文・写真●編集部・吉村洋人)

「まさかうちのチームが1位になるとは思ってもいませんでした……」

 そう話すのは、初の決勝トーナメント進出を決めた鳥取県代表・鳥取KFCU-12の山根健司監督。鳥取KFCは、3年ぶり2回目の出場。その3年前に出場したときは、1次予選リーグ3連敗という悔しさを経験しました。

「あのときは初めての全国大会で、右も左もわからず何もできなかったというのが正直なところでした」と苦笑いを浮かべながら語った山根監督。鳥取では1位でも、自分たちのチームは全国と比べると、まだまだ力が足りないことを実感したといいます。

 以来、チームは県外の遠征を重ねたり、さまざまな強豪クラブと交流することで、大きな経験を積んでいきました。特に兵庫県の強豪・兵庫フットボールクラブ(前回大会ベスト4)とは、月に1~2度、合同練習を行っています。

「そういった経験を通じて、変わった部分は子どもたちの意識です。3年前ですとそんなことはなかったのですが……、選手たちが自分自身で考えて行動できるようになりました。たとえば、初日も試合会場までのバスが(交通事故で)かなり遅れ、到着したのは1試合目の開始25分前。それでもバスの中で、選手たちそれぞれが『会場についたら試合まであまり時間ないので今のうちにストレッチしておこう』と、自分たちで考えて行動できるようになっていました」(山根監督)

 鳥取KFCは6年生が8人で、都心のクラブと比べると少数精鋭のチームです。それでも初戦のファナティコス戦では、先制されるものの何とか同点に追いつき、2戦目の和歌山ヴィーヴォまつえ戦では1-0で勝利しました。

 勝利すれば、決勝トーナメント進出も見えてくる3戦目のJFCレインボー長崎戦では、0-1で前半にリードを許す苦しい展開。それでもハーフタイムには、決して下を向くことなく、選手たち自身で声を掛け合っている姿が印象的でした。

 そして後半開始2分、ボールを前線で受けた小張伯羽孔くんが見事なターンから左足でゴールをあげて同点にしました。「1点リードされていたので絶対自分がゴールをあげて逆転しようと思ってました」と試合後語ってくれた小張くん。

 さらにその2分後には、キャプテン・懸樋開くんが渾身の逆転弾。いつも声をみんなにかけながらハードワークもしてチームを支えるキャプテンのゴールで、鳥取KFCがゲームを支配しました。後半11分にも小張くんの追加点であげ、結局3-1で勝利しました。

 懸樋キャプテンは「まずは最初に目標としていたベスト16進出を達成したので、ここまできたら優勝を目指したいと思います」と意気込みを語った。3年前よりも確実にレベルアップしている鳥取KFCU-12は、決勝トーナメント1回戦で東京都代表・府中新町FCと対戦します。

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【小張伯羽孔くん(左)と懸樋開くん(右)】

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