【第40回全日本少年サッカー大会】流した涙の分だけ強くなれる。「サッカー人生はまだまだこれから」/ジュニサカ取材日記

2016年12月30日

大会情報

「自分のプレーが失点につながってしまった」

 ハーフタイム、2点のリードを奪われたマリノスのベンチ横に目をやると、落ち込んだ表情の選手の姿が。マリノスのGK渡辺快くんです。
 
 「自分のプレーが失点につながってしまった」と悔やみベンチに戻ってきました。
 
 そんな渡辺くんに、白河部 亮GKコーチは、「お前だけのせいじゃないよ、失点はチームのせい。ここから後半の20分をどう過ごすかで、ただの20分にするのか、今後の自分につなげられるような20分にするのか、お前次第だぞ。ここまで苦しいゲームを乗り越えて来れたんだから、最後まで諦めずにプレーしなさい」と言葉をかけたそうです。

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 渡辺くんは、決勝の舞台での緊張はあったものの、前半、センアーノが押し込む場面でのシュートストップなど、チームを救う働きを十分見せていました。

 そして、マリノスは永山邦夫監督に「相手は2点とったんだから、自分たちも2点とれる。切り替えろ」と送り出された後半、準決勝で2点のビハインドをひっくり返していたこともあり、諦めることなく反撃に出ました。

 すると26分、キャプテン・松村晃助くんがゴールを奪って1点差に。

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 この時、渡辺くんは「決めてくれてありがとうと思った。自分は、次の1点を絶対に決めさせない」と強い気持ちで戦っていました。

 その後も攻撃陣がシュートを放ち、相手ゴールに迫るマリノス。しかし、試合終了の笛は刻々と迫ります。
 
 残り時間わずか、最後のセットプレーのチャンス。GK渡辺くんが「自分のミスで失点したから、自分が取り返して、延長に持ち込みたい」とゴール前に上がるパワープレーを仕掛けました。

 しかし、同点には追いつくことはできずタイムアップ。センアーノがマリノスに2-1で勝利し、初優勝を果たしました。

 負けたマリノスの選手たちは、しばらくピッチから動くことができませんでした。

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