師匠オシム超えを目指して――。気鋭の指揮官が語る監督という仕事

2017年02月06日

コラム

自信が確信に変わった瞬間

――それからも連続未勝利は「12」に伸びていきます。連敗後にスコアレスで4つ引き分けが続きますが、どう捉えていたのですか。

「自分たちの中では、良くなっているという手応えがありました。いずれにしても、評価は連続引き分けの次で決まる。勝てば、この間が無敗になるし、負ければ未勝利になるわけですから」

――4分け後の相手が、首位を突っ走る山口。後に「リーグ全体が山口に似たスタイルを標榜する中で、敢えて違う方法で相手の嫌がるスタイルを採った」と話していますよね。

「山口は縦パスがあり、繋ぐのが上手いチーム。前と後ろの5人ずつが分離し、前の強烈な5人で決め切ってしまう。後ろは4バックとアンカーの5人で繋ぎ、プレスに出ると前の5人へと飛ばされてしまう。

 どのチームも怖くてラインを上げられなかった。でもボクらは、そんな相手だからこそ、自分たちが積み上げてきたこと、つまり他のチームとは真逆を貫こうと、思い切って前から奪いに出たんです」

――この試合3-1で快勝して、それまでの4分けが連続無敗記録(13)に加わった。

「自信が確信に変わった瞬間です。あの試合を、いろんなチームが分析して、山口に勝つようになった。クラブ間のスタッフ同士で、そんな話が露骨に出ていたそうです」

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