サッカーに生かす“相撲”。ケガ予防やダイエットにも効果がある“四股”の基礎を学ぶ

2017年02月24日

コラム

サッカーがうまくなるうえで大切なことは何だろう。「人よりボールをさわること」「運動量を増やすため走り込みをする」「強靭なフィジカルを身につけるために筋トレをする」など様々な意見が聞こえてくる。これらのような、能力の底上げを目指すトレーニングすることは大事なことだ。ただ、それ以前に大切なことがある。それは「ケガをしないこと」だ。サッカーに限らずスポーツがうまくなるうえで“ケガをしない体”を手に入れることは必要不可欠。今回は、日本の国技である『相撲』から学ぶ。

取材・文・動画●吉村憲文 写真●Getty Images、吉村憲文 モデル●吉村春瑠くん


日本の“国技”から学ぶ

LOS ANGELES, CA - JUNE 08:  Asasekiryu charges at Tokitenku in the fourth round of the 2008 Grand Sumo Tournament at the Los Angeles Memorial Sports Arena on June 8, 2008 in Los Angeles, California.  (Photo by Victor Decolongon/Getty Images)

「サッカーはサッカーをすることで上手くなる」

 確かにサッカーは他のスポーツとは根本的に違う。本来は、体を移動させるために使うべき足で、同時にボールを扱うという特別な技術が必要になる。他にもプレーしながらの判断のスピードだったり、激しいアップダウンのためにスプリントとスタミナの共存など、競技特性に合った能力が必要だ。

 ただ、その一方でスポーツそのものには、どの競技にも共通する『核』となる部分がある。その核を身に付け、自分自身を思い通りに動かせるようになれば、自ずと運動能力は高まりサッカーの実力も上がっていく。そこでその核となる部分にフォーカスし、他のスポーツに学んでみよう。テーマは我々日本人にはなじみ深い相撲。

 現在サッカーをしているジュニア世代で、実際に相撲を取ったことのある選手はどれくらいいるだろう? 多分、チームにひとりかふたりいればいいほうではないだろうか? 

 しかし父親世代になると、相撲の経験者はグッと増えるはずだ。昔は神社の境内などに土俵があり、仮に土俵がなくても学校のグラウンドや公園で子どもたちが円を描いて相撲を取ることは普通のことだった。

 ところが最近の子どもたちは習い事、塾など放課後が忙しく、更にゲームの普及や少子化などで外遊びをする子ども自体が減ってしまった。特に東京や大阪の都心部では、子どもたちの遊べる場所そのものがほとんどない。当然子どもたちが相撲を取るような環境はなくなってしまった。

「サッカーのタレントは都会のど真ん中よりも、その周辺都市で外遊びのできる環境から出てくることが非常に多いんです。そして多くのケースは飛んだり跳ねたりの外遊びが自然にコーディネーショントレーニングになっています。いい意味の『山猿』がそこにはいます。相撲なんかは最高のトレーニングになると思いますよ」

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