コラム

「選手に伝えるのは多くて3つ」選手がイメージしやすい伝え方を意識しよう!【サッカービギナーコーチ養成講座】

2017年05月11日

サッカー経験がなくとも、自身の子どもがサッカーをプレーしていれば「コーチ不足」で突然チームのコーチを任されるというお父さんも少なくないのではないでしょうか。今回は、分析結果の伝え方を紹介します。

監修●平野淳(ファンルーツ) 再構成●ジュニサカ編集部 写真●ジュニサカ編集部

『ジュニアサッカーバイブル5 小・中学生のサッカーチームをつくろう!基礎からわかる!コーチ養成講座』より一部転載


情報量が多いと選手がポイントを押さえきれない

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 ゲーム分析の情報は、より多くより細かいことに越したことはありませんが、それをすべて選手に伝えるのはマイナス面が大きいと言わざるをえません。

 私が実際に見た例なのですが、相性が悪い相手チームに対して、ゲーム分析を詳しく行ったケースがありました。そのチームは、ミーティングでの情報量だけが増えていき、選手がポイントを押さえきれず、頭も整理できなかったため実際にピッチで結果が出ない、という悪循環に陥ってしまったのです。

 分析における情報量と、選手に伝えるポイントは、比例しません。強豪チームであっても、選手に伝えるのは多くて3つ程度。小学生年代であれば、1つもしくは2つでもいいでしょう。

 例えばですが、「相手の右サイドバックは攻守の切り替えが遅いから、ボールを奪ったらまずは裏のスペースを狙ってみよう」「2トップはスピードがあるから前を向いてボールを持たせないようにしよう」といった具合に伝えていきます。とにかく選手には自信を持ってグラウンドに入ってもらえるように配慮してください。

 一概には言えませんが、「10番が上手くて手に負えないぞ。とにかく気をつけよう」といった指示を出すと、選手たちは畏縮して相手の選手をケアするだけでゲームが終わってしまうことがあります。

「10番はボールコントロールが上手いけど、飛び込まければ大丈夫。そうすれば、決定的な場面を作られない」というように具体的かつポジティブな伝え方をするのがベターです。「~だから抜かれるな」「~は手に追えない」という言い方だけでは選手はネガティブに受け取りがちで、緊張を強いる可能性があります。指示はシンプルかつ具体的であるほど選手に伝わります。

「サイドの選手が高い位置からハイボールを入れてくる。そのボールを競る選手は必ず大きな声で“オッケー”と言おう」「 周りの選手もセカンドボールへの反応を早くして、相手選手より早くボールに触るようにしよう」といったように、選手がその場面をイメージできるような伝え方を常に意識します。

 チームのレベルや年代にもよりますし、あまり複雑すぎるのもよくないのですが、中学生くらいになれば、「高い位置で、小まめにラインコントロールしながらオフサイドを狙おう」「ボールがDFラインを越えてしまいDFが処理できない場合、キーパーがリベロ的な役割をしてカバーしよう」と、あくまで一例ですが、このくらいのレベルの指示は出せると思います。

 また、グラウンドでしばしば目撃しますが、監督の指摘したポイントから失点をすると、それみたことかと選手を怒鳴り、叱咤するコーチがいます。気持ちはわからなくもないのですが、「今のが試合前に話したポイントだよ」と伝える程度に留めるべきでしょう。一番、悔しいのは選手ですし、彼らもなぜ失点されたかはわかっています。そのプレーで、選手たちが学ぶことができたとポジティブに考える余裕も大切です。

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