改めて考えたい『プレイヤーズファースト』の本質。日本サッカー協会が向きあう競技人口数の推移と子どもたちが“楽しむ”ための環境づくり

2017年05月17日

インタビュー
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子どもたちがサッカーを楽しむ環境を整える

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――サッカーを楽しいと感じることができなければ、もしかすると小学生年代でやめてしまう子どもいるかもしれません。日本サッカー界の将来を見すえたとき、ピラミッドの裾野となるジュニアの世代を広げていく作業は欠かせないものとなります。

「少子化という流れは、僕たちに止められるものではありません。それでも人口比に対してどのくらいの数の子どもたちを増やせるか、もしくは女子の人口をどのように増やしていくか、ということを常に考えていかなければいけない。ただ、何も野球やバスケットボールから子どもを奪ってしまおう、ということではありません。

 逆に言えば、もっと他のスポーツと共存共栄できると思っています。子どもたちが複数の競技を楽しんだり、それぞれの才能に合った競技を選ぶといったことは大切ですし、東京オリンピックを3年後に控えたいま、実際に競技の選択肢は非常に幅広くなっていて、多くの子どもたちがさまざまなスポーツを選べる環境になっています。非常にいいことだと思っていますし、少子化が進むなかで単純にサッカー人口を増やせ、増やせと言うつもりもありません。

 サッカーというスポーツが世界一愛されている理由というのは、楽しいからだと思っています。そういう点をしっかりと、あらためて広めていけば、僕は克服できると思っています」

――楽しい、という概念がこの連載で取り上げてきた8人制サッカーやリーグ戦とも密接にリンクしてくるわけですね。

「まさにその通りです。リーグ戦化によって試合の出場機会も増える中、8人制サッカーでボールにいっぱい触れながらさまざまな判断をくだすのも楽しいし、リーグ戦で同じレベルの相手と戦えるのも楽しい。その一方で、失敗することだって楽しいんですよ。失敗することから、次へ向けて学ぶことができるので」

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