「この子は絶対プロになる」。個性を大事にされ育った小林祐希選手の幼少期

2017年05月29日

サッカーエンタメ最前線

ビッグマウスで個性的。小林祐希選手といえばこういった言葉を連想する。2016年5月にヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表に初招集。その後はオランダリーグ・ヘーレンフェーンに移籍。1年間欧州で戦い、リーグ戦では29試合に出場し1ゴールを記録した。初の海外挑戦は上々のスタートを切り、着々と力をつけている選手の一人だといえる。では、そんな小林選手はどんな少年時代を過ごしたのだろうか。『ジュニアサッカーを応援しよう!VOL.45』(2017年6月6日発売号)から一部抜粋して紹介します。

取材・文●元川悦子 写真●Getty Images

ジュニアサッカーを応援しよう!VOL.45』より一部転載


Yuki Kobayashi of sc Heerenveenduring the Dutch Eredivisie match between sc Heerenveen and Willem II at Abe Lenstra Stadium on April 21, 2017 in Heerenveen, The Netherland(Photo by VI Images via Getty Images)

幼稚園から始まったサッカー人生

 本格的にプレーを始めたのは、多摩みどり幼稚園に入った4歳の時。「ヤンチャで動き回る自分を尊重してくれる幼稚園をお母さん(ゆかりさん)が探し回って、ようやく見つけたのがここだった」と小林は言う。そこで出会ったのが遠藤剛之園長(現理事長)夫妻。祐希少年のよき理解者である。

「多摩みどり幼稚園は昭和25年(1950年)に開園し、私は昭和35年(1960年)から子どもを見ています。ウチは一斉保育と違って、子どもの個性をつぶさない教育をしようというのがモットー。

 遊びを大事にしているので、祐希とも一緒に外で遊んだり、ボールを蹴ったりしていました。祐希は負けん気の強い一面はありましたけど、本質的には友達思いの優しい子。先生に『これはダメだよ』と言われたらすぐに謝る素直さも持ち合わせていました」と遠藤先生は言う。

 同幼稚園は社会体育にも熱心で、体操教室やサッカー教室も行っていた。サッカー教室は、関東一円で幅広く幼児教育のサポートを行っているジャクパにコーチ派遣を要請していた。祐希少年が体験入校した時の担当は梶真人コーチ(現執行役員)だった。

「多摩みどり幼稚園には週1回巡回していて、祐希とは2年目に出会いました。サッカー体験の時にゲームをやらせましたが、祐希はドリブルしていてボールを奪われた相手につかみかかるという予想外の行動に出た(苦笑)。『そういうことをするとレッドカードっていうのが出てサッカーができなくなるんだよ』と諭すと、本人は『分かりました』と納得してくれました。お母さんが言うには、彼は今もその教えを守り続けているようです」と梶コーチは懐かしそうに話す。

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