3年目を迎えた『JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12』。参加した768名は何を“もちかえる”?

2017年08月08日

2017 JFAフットボールフューチャープログラム

『JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12』が、8月2日(水)から8月6日(日)までの5日間に渡り、時之栖スポーツセンター(静岡県御殿場市・裾野市)で開催された。

(取材・文●山本浩之 写真●松田杏子)

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 2015年にスタートして今年度で3回目を迎え、今年も47都道府県(東京都は2チーム)のU-12年代のトレセンから選抜された768名の選手たちが、選抜チーム対抗戦(8人制)やクワトロゲーム(4対4でGKをつけないミニゲーム)をはじめ、オフ・ザ・ピッチのプログラムでは、日本サッカー協会・北澤豪理事と元サンフレッチェ広島の森崎浩司氏(現サンフレッチェ広島・アンバサダー)によるレクチャーなどに参加し、5日間の合宿生活を過ごした。

 日本サッカー協会・山本昌邦副技術委員長は、閉会式で「いま、ここにいる選手のみなさんは11歳、12歳ですね。日本代表チームは15歳からスタートします。そこに行ける可能性が、ここにいる人たち全員にあります。ただ、簡単な道のりではありません。成長し続けた人だけが、その道にたどり着くことができると思います。

そして、5年後の17歳以下の世界大会のピッチに立つことを目指してください。勝利に近道はありません。そこで自信を掴んだ人――上手い人ではなく、自信を掴んだ人が――10年後のワールドカップのピッチに立つことができます。

 ぜひ、日本をワールドカップで優勝させてください。ここにいるみんなで力を合わせたら、必ずできると思います!!」と選手たちに向けエールが送った。

山本昌邦

 また、ユース育成ダイレクターを務める須藤茂光氏は今回の総評で、各チームの「積極的に相手のボールを奪いにいく姿勢」や「簡単にかわされても諦めないチャレンジ精神」をたたえた。

ただ、こうも話している。「サッカーは守備だけではありません。攻撃に目を転じると、その相手のプレッシャーで簡単にボールを失う場面はありませんでしたか? もっといい準備をしていれば、もっといいテクニックを発揮していれば、ボールを奪われなくてすんだのではないですか? 振り返ると、そういうシーンもたくさんあったと思います」。

 さらに須藤氏は、「守備はこれ以上、もっともっと続けていくこと。そして、その守備に負けない攻撃力を身につけること。テクニックを磨くことです。ぜひ、帰ってから、日常の当たり前のこととして続けてください。お願いします。約束です!!」と話した。

須藤茂光

 今回『JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12』に参加した768名の選手たちだけでなく、帯同した指導者、さらに観戦に訪れた保護者たちは何を得たのだろうか。

「ぜひチームに帰ってから、ここに来たくても来られなかった仲間に伝えてください。みなさんを上手にしてくれるための、いちばんの力になるのは仲間だと私は思います。仲間にいろんなことを伝えて、仲間と一緒に上手くなってください」(須藤氏)

 “トレセン”がゴールではない。サッカーがうまくなるためには、日常をいかに過ごすかにかかっている。

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