幼稚園の頃に流した涙。兄からもらった夢を追いかけて――。『バーモントカップ』常連 ブリンカールFCの主将が臨んだ最後の挑戦

2017年08月20日

兄のベスト4越えを目指して

『バーモントカップ第27回全日本少年フットサル大会 全国決勝大会』は、19日に駒沢オリンピック公園で2日目を行い、ベスト4が出そろいました。勝ち残ったチームの戦いぶりが注目されますが、敗れたチームもそれぞれに価値ある手応えを持ち帰ります。決勝ラウンド1回戦で敗れたブリンカールFC(愛知)は、一昨年の王者。隣県で何度も練習試合をしているピヴォ(静岡)に敗れて挑戦を終えました。

 目標だった優勝に届かず、選手たちは涙を流していましたが、古居俊平監督は「泣くな。負けて悔しいけど(予選を含めて)4000くらいのチームが参加した中でベスト16って、すごいぞ? 次の目標を作れ」と言葉をかけていました。
 
 サッカースクールとして産声を上げたブリンカールFCは、フットサル主体のトレーニングで選手を育成しています。バーモントカップには、第21回大会から7大会連続出場。第22回大会でベスト4、第25回大会で優勝と名の知れた強豪です。

 ただ、誰もが、最初から上手かったり、強かったりするわけではありません。ブリンカールFCの主将を務めた佐藤俊哉くんは、「幼稚園生の頃からスクールに通い始めました。5学年上の兄・俊介君がベスト4入りをするのを見て、憧れの大会として目指して来ました」

 5年生だった昨年はベスト8に貢献。最上級生となり、さらなる高みを目指しました。試合後は「(兄の)ベスト4を超えようと思っていたけど無理だった。悔しいです。試合で、プレーが消極的になってしまいました。でも、またサッカーとかでもチャンスはあると思うので、そこで頑張りたいです」と気丈に話しました。ジュニアユースはJクラブへ進む見込みで、次の挑戦に踏み出します。

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【兄のベスト4越えを目指して大会に臨んだブリンカールの主将、佐藤俊哉くん】
 
 古居監督は「今回のメンバーは、8割くらいが、幼稚園か小学1年生で入って来た選手。準決勝(第22回大会のベスト4)で負けた試合を見て、わんわん泣いていた1年生が、この大会に出てきたというところは、感慨深いものがある。また、今日の試合を見た下級生が引き継いで、目標を持って頑張ってくれればいい」と話しました。

 強豪チームには能力の高い選手が集まって来るものですが、幼稚園や小学1年生で有力選手を集めることは不可能です。生まれ持った能力だけでなく、地道にやって来た成果があったからこそ戦えた全国大会でした。頂きを目指して頑張って来た意味は、今ではなく、後になって分かるのかもしれません。

 目標は達成できませんでしたが、佐藤くんは「凛人のためにも優勝しよう」と話していました。「凛人がケガをしてしまったときは、これから、どうなるんだろうと不安だった。でも(大堀)陽南太とか(丹羽)春陽とか、みんなが頑張って、全員で戦って来ました」とも言いました。主力の樋口凛人くんが6月に腰を痛めてしまい、同大会に出られなかったのです。

 大堀くんは、GKと代わって出場してフィールド5人で全員攻撃を仕掛けるパワープレーで活躍。大会を通じて、ゴールを奪ったり、大慌てで戻ってゴールを守ったりと幅広いプレーを見せました。

 全国大会というハイレベルな舞台で、仲間の分まで自分が頑張る、仲間を助けるという意識でプレーしたこと自体に意味があります。望まない結果だったとしても、それが挑戦の価値を消すことはありません。それぞれに持ち帰った貴重な経験を次に生かして頑張ってくれることを、彼らを見守る指導者や保護者は願っています。

取材・文・写真●平野貴也

<関連リンク>
バーモントカップ第27回全日本少年フットサル大会

 

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