コラム

良いプレー、良い走り方の秘密は“良い姿勢”にあり。ジュニア年代から身につけておくべき「正しい走り方」の話

2017年10月02日

上手な走り方の秘訣は姿勢にあり!

――ジュニア年代がうまい走り方を身につけるには何が必要ですか?

 いい姿勢を保つことです。あとは基礎的な部分として、足が動くかどうか。大きく動くとか、リズム感ですね。今の子どもは片足で自分の姿勢を支えることができません。そうすると、足を大きく動かそうとしても、支える部分がぐらぐらして動かせない。体が硬いことも影響して、ちゃんと静止することもできないんです。

――走りには柔軟性も必要なんですね?

 もちろん小学生の段階でそこまでストレッチをしなければいけないというわけではありません。ただ、今の子どもは本当に体が硬いですからね。最低限の柔らかさ、せめて立位体前屈がマイナスにならないようにはしてほしいです。

――いい姿勢とはどういうものでしょうか?

 いい「気をつけ」ができるかどうかです。走っているときも、あるいはボールを蹴るときも、基本的に「気をつけ」の姿勢が大切になってきます。でも、今の子は「気をつけ」がちゃんとできませんよね。しかも、長時間できない。だいたい首や肩が前に出て猫背になっています。それをサル肩というんですが、腹筋、背筋が脱力してしまっている。座っているときも、立っているときと同じように上半身の姿勢を保つことが重要です。一流のスポーツ選手で姿勢の悪い人はいません。小学生の頃から悪い姿勢が癖となってしまったら、自分で可能性を閉ざしているようなものです。

――どこに問題があるのでしょうか?
 
 今の子どもは椅子に座るとき、浅く腰を掛けて背もたれに体を預けていますよね。この姿勢は、腹筋と背筋を使いません。腹筋と背筋が何のために必要かといったら、姿勢を保持するためです。いい姿勢をとるという感覚さえあれば、必要に応じて腹筋も背筋も使っているので、必要最低限の筋力はつくはずです。

――いい姿勢を保つために必要なことは何ですか?
 
 身長を測るとき、みんな見栄を張って背すじを伸ばすじゃないですか。このときの目線を基準にして普段から歩くことです。このときの目線で景色を確認して、常にその高さを保てるように意識づける。目線が下がったり上ったりしてはいけません。椅子に座っているときも同じ。姿勢が悪くなると頭も働かないし、人の話を聞いていても脳自体の活性化という面では100パーセントには到達しない。スポーツパフォーマンスも落ちるし、頭も働かなくなる。悪い姿勢でいいことはありません。

――ドリブルを学ぶときに「腰を落とす」という表現がありますが、それを意識するとどうしても目線が下がります。

 大前提として、腰を落としてドリブルしているトップ選手はいません。それが事実です。腰を落とすと、スピードは出にくくなるし、ボールが内側に入ってしまう。そうすると、ボールを見るために前かがみにならないといけないから、姿勢としては悪循環です。ボールをコントロールするのも難しい。いい例として、マラドーナのドリブルを想像してください。彼はすごくいい姿勢のままドリブルをしているし、必ずボールが自分の体の前にあります。いい姿勢でドリブルをしていれば、ボールが足元にあってもちゃんと視界に入っていきます。

――では、1対1の守備でスムーズな動き出しをするために必要なことは?
 
 守備で対応するとき、ひざが突っ張った状態ではいい姿勢をつくることはできません。大人にはわかりやすい例ですが、バーカウンターにあるようなすごく高い椅子に腰だけひっかけると、ひざが少しだけ曲がりますよね。あれくらいの感覚でひざを曲げておけばいいと思います。逆に「腰を落とせ」と言ってひざを深く曲げてしまうと、ひざにすごく力が入って、足さばきが遅くなります。

――ステップワークを意識すると、どうしても歩幅が小さくなるような気がします。

 子どもがステップワークのトレーニングをする際、速さだけを求めるとブレーキ動作になりやすく、悪い動きをすることになりやすいものです。つまり、大きな歩幅をとるとか小股にするということではなく、自分が一番動かしやすく、なおかつ「早くそこに到達する」ことを前提に、本人なりの歩幅をとることが大事。普通の人なら5歩で到達するところを3歩で行った方がいい人もいるでしょう。そこは個人差があって、人によっては4歩がいい場合もある。

 要するに、5歩で行くことが目的ではなくて、その距離にどれだけ早くたどりつくかが大切なわけです。大は小を兼ねるではありませんが、大きく動くことができれば、小さく動くこともできます。

 でも、小さくしか動けない子は、大きく動くことができません。小さくしか動けない子は、カウンターの場面で「走りこんでいけ!」と言われても迫力を持って走ることができない。「大は小を兼ねる」ということは、覚えておいてほしいですね。

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