FKの名手は何を意識して練習をしているのか? プロから学ぶFKの極意

2017年10月02日

サッカー練習メニュー

Italy v Germany - International Friendly
(写真●Getty Images)

フリーキックをどのように練習すればいいのか悩んでいる子どもたちは少なくないでしょう。ただ、闇雲にボールを蹴っているだけでは、なかなか上達しないかもしれません。近年、海外クラブはインターネットを使って積極的に練習の動画などを公開しています。普段、海外のトップの選手たちがどのようにフリーキックの練習をしているのか、また、何を意識してボールを蹴っているのかを動画から学んでいきましょう。


ピルロ



(New York City FC公式YouTubeチャンネル)

 世界的なフリーキックの名手である、ピルロはどのようにフリーキックを練習しているのでしょうか。この動画では、ピルロのフリーキックの練習スタイルを見ることができます。

 例えばゴールから見て少し右に壁があるときは、ゴール右上のコースだけを何度も練習しています。逆に、左の方に壁があるときは、ゴール左上のコースだけを何度も練習しています。つまり、1回1回蹴るコースを変えるのではなく、同じコースを何度も練習するのが、ピルロのフリーキックの練習スタイルであることがわかります。

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(写真●New York City FC公式YouTubeチャンネル 3分50秒ごろのスクリーンショット)

 また、ミニゴールを上の写真のように、大きいゴールの中に配置することで、ゴール左上のみを狙う練習をしています。キーパーがいても止めることができないようなコースを普段の練習から何度も練習していることがわかります。



スターリング



(マンチェスター・シティ公式YouTubeチャンネル)

 この動画では、スターリングがファーを狙って繰り返しボールを蹴っています。スターリングの蹴るボールは、ピルロに比べると曲がる程度は少ないですが、ボールのスピードがあります。スターリングは、比較的スピードのあるボールをゴール右上に蹴ることで、ゴールキーパーが取りにくいフリーキックをしようとしています。



エリクセン



(トッテナム公式YouTubeチャンネル)

 動画を見てみると、エリクセンはキックごとにコースを変えています。最初は、壁の上からゴール左上に、落ちるボールを蹴って、そのコースを意識させて、その次のキックでは逆方向に低く速いボールを蹴っています。普段の練習から、キーパーとの駆け引きをしていることがわかります。



リバウド



(バルセロナ公式YouTubeチャンネル)

 この動画は、2002年日韓W杯でブラジルを優勝に導いたリバウドが、バルセロナOBとしてバルセロナBチームの練習に参加して、選手たちにフリーキックのアドバイスなどをしている動画です。

 リバウドは、選手たちに「普段どのコースを狙っているのか」と「壁の何人目の上を狙っているのか」を質問していました。普段の練習において、自分のキックがどれだけ曲がるのかを知り、その上で壁の何人目の上を狙うのかを決めることで、試合のときのキックの目印にすることができます。

 また、リバウドは選手たちに「ボールを強く蹴りすぎるな」とアドバイスしています。「強く蹴りすぎると、カーブをかけてボールを落とす際に、ドライブさせるスピードを速くする必要がある。しかし、ゴールまでの距離を考えると、強く蹴ったボールをゴールを越すことなく、十分に落とすための時間は少ない」とコメントしています。

 そして、リバウドは相手のゴールキーパーが何を考えているのかについても言及しています。「ゴールキーパーは、我々がどっちのポスト側を狙っているのかを考えている。キックのコースについて予想を巡らしている。だから、キックの際に強いパワーを入れすぎる必要はない」とアドバイスしています。

 「キックの軸足はとても大事で、ボールの近い位置に軸足を置く必要がある。また、キックの際に上体をそらすのではなく、ボールに少し覆いかぶさるようにするといい。」とキックのフォームについても語っていました。

 

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