コラム

サッカー進路はどう決める? ジュニアユースチームの選び方

2017年11月01日

子どもたちがサッカーとどう向き合っていきたいかによって、これから進む道は大きく変わっています。親子ともに悩むのが進路選び。この時期は、セレクションや体験練習会が多く行われます。子供たちは今後の「サッカー進路」をどう選ぶべきなのでしょうか。ジュニアユースチームを選ぶ際に大切にしてほしいこととは

構成・文●島沢優子 写真●編集部 取材協力●京都サンガF.C.

ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.28』より転載

 
※この記事は2014年9月9日に掲載した記事を再編集したものです。
 


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「セレクションはまるで中学受験のようだ」

 私が所属する京都サンガでも、ジュニアユースのセレクションが毎年行われます。テストを受けに来る大勢の子どもたちの姿を見ながら「この子ら、何が何でもサンガに入りたい!って思っているのかなぁ」と考えたりします。

 なぜなら、どの子もサンガを落ちれば次はあそこ、次はここというふうに次々とセレクションを受けるからです。志望順位はほとんどの場合、強いクラブから第1、第2、第3志望と決まっています。例えば全国大会出場経験のあるクラブが最優先、ついで関東や近畿など地方ブロック大会出場経験のあるクラブ、その次は都道府県大会出場経験クラブ……といった順番ですね。

 クラブが多い地域になると、中学校のサッカー部には子どもが積極的に集まらないようで、「セレクションに全部落ちたから、中学の部活でいいや」という声も聞きます。

 また、わが子のセレクションに付き添ったお母さんが「セレクションはまるで中学受験のようだった」と話すのを聞いたことがあります。

 スポーツが受験と同じようなことになっている――良いことなのでしょうか。

 クラブチームに所属するためには、セレクションに合格しなくてはなりません。定員人数はクラブで異なりますが、Jリーグアカデミー(京都サンガF.C.U-15など、基本的にJクラブの名前がついた育成組織のチームを意味)の場合は、おおむね1学年20数人で、Jクラブ以外のチームは20~30人、多いところで50人前後加入させます。

 いきなりセレクションをするチームもありますが、多くはその前に「練習会」「体験会」という名称のトレーニングが行われます。どのチームも複数回行われるようなので「ここに入りたい!」と希望するクラブの練習会にはなるべく参加しましょう。

 練習会に参加する意味をお話しします。

 まずは、ほかの参加者とサッカーをすることによって、そこに入団したいと考えている仲間のおおよそのレベルを体感できる点です。その子たちと一緒にサッカーをやっていくことを想像して、自分がついていけるのか、競争しても試合に出場できる可能性がありそうか、などと子ども自身が検討する目安になります。

 私はサッカーの楽しさは、試合をすることにあると思います。中学生はジュニア世代よりもいっそう競争が激しくなるでしょう。そのなかからレギュラーをつかみ取って公式戦に出るのが、まずは子どもの目標になると思います。

 そうであるならば、強豪クラブの合格を目指すより、なるべく試合に出られそうなチームを選ぶべきです。一緒に練習をした後に、自分よりうまい子が何人いたかといったことを考えてみるといいでしょう。

 あまりに高望みしてしまうと、さまざまなマイナス点もあります。例えば、1学年50人前後いるビッグクラブに入団したものの、ゲームを経験できないためモチベーションを維持できずやめてしまった。実力的についていけずにサッカーをやめてしまった。試合に出たいがあまり、故障やけがを隠して練習を続けた末に体を壊してしまった。そんな中学生も少なくありません。

 次ページより、セレクションに臨む子どもへの寄り添い方やチームの選び方を挙げてみました。参考にしてみてください。

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