「岩のように動かない」マラドーナのキープの仕方とは

2017年11月01日

サッカーエンタメ最前線
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高校時代にマラドーナに憧れて、夏休みにボカジュニアースへ留学。卒業後にプロ契約を結び、その後、アメリカやペルー、日本では栃木SCなどでプレーした亘崇詞氏。アルゼンチン時代に憧れの選手と対戦した亘氏が話すマラドーナの凄さとは。ジュニサカでもおなじみ亘崇詞コーチの監修の『サッカーアルゼンチン流 個人スキルバイブル』から南米サッカーのファナティコな話を紹介します。


MEXICO CITY, MEXICO - JUNE 25:  WM 1986 in MEXIKO, Mexiko City; ARGENTINIEN - BELGIEN (ARG - BEL) 2:0; Diego MARADONA/ARG  (Photo by Bongarts/Getty Images)
(写真●Getty Images)

小さくても岩のように動かないマラドーナ

 僕がアルゼンチンに渡ったときに衝撃的だったのは、南米の選手の体の強さです。体は大きくないけれど、バランスを保って腰をグッと落とされてしまうと、まるで岩のように動かないので「これは何もできないな」と敗北を認めるように素直に思った記憶がありますね。

 僕が鮮明に覚えているのは、スーパースターのマラドーナのキープ力のすごさです。ある国際親善試合でチームが負けていたときの話。マラドーナには周りの選手たちを勇気づける意味合いもあったのでしょうね。前線に上がっていって「俺に縦パスを入れろ!」「大丈夫だから出せ!」という感じでボールを要求したとき、体の大きな相手を二人も背負っているのに、地面を噛んだようにキープを始めると体がビクとも動かないのです。

 そして、相手に体を入れてブロックしながらボールをキープしたまま前へ出ていったのです。そして身体が大きな相手を二人とも置き去りにしてしまったんです。そのとき体は決して大きくないマラドーナのパワーがとてつもなく大きく感じられて、キープ力が秘める力のすごさを思い知ったのです。

≪ディエゴ・マラドーナ現役時代のプレー集≫

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プロフィール
亘 崇詞(わたり・たかし)
1972年、岡山県出身。高校時代にマラドーナに憧れて、夏休みにボカジュニアースへ留学。卒業後に単身アルゼンチンに渡り、ボカジュニアースとプロ契約を結ぶ。その後、アメリカやペルーでプレー。現在は「fanatico futobol club」代表。CSの人気サッカー番組「FOOT!!」や南米サッカー中継などで解説者としても活躍中。南米サッカーの哲学をトレーニングとともに学ぶ!! 亘崇詞さん監修の『サッカーアルゼンチン流 個人スキルバイブル』も好評発売中。

 


 

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