コラム

稀代の“レジスタ”ピルロが見せる落ち着いてプレーするための秘訣

2017年11月16日

今シーズン限りでスパイクを脱ぐ意向を表明した元イタリア代表MFアンドレア・ピルロ。ピッチ上のマエストロ(指揮者)といわれたピルロは、世界を代表するボランチの一人です。ピルロを見ていて、「なぜピルロは、ボールを持っているときに、落ち着いていることができるのか」と疑問に思ったことがある人は少なくないでしょう。ピルロのプレーを参考に、その秘密に迫り、ボランチにはどのような技術が必要なのか深く考えてみましょう。

文●前田快/ジュニサカ編集部 写真●Getty Images


Italy v Brazil - International Friendly

 今シーズン限りで引退する元イタリア代表MFアンドレア・ピルロは、世界を代表するボランチの一人です。ピルロは、FKやPKなどセットプレーの名手として知られていますが、今回注目したいのはボランチとしてのピルロのプレーです。

 現代サッカーにおいてボランチは、豊富な運動量でピッチを駆け回り相手の攻撃の芽を摘むことを得意とするタイプのボランチとディフェンスラインの前でボールを受け、パスによってゲームを組み立てることを得意とするタイプに分けることができます。そして、ピルロはいうまでもなく後者のタイプの選手であり、長年レジスタとしてチームを支えてきました。

 レジスタとはイタリア語で”演出家”の意味を表します。ピルロは卓越したパスの技術を武器にゲームを組み立て、チャンスを”演出”してきました。相手ディフェンスに素早いプレッシャーをかけられても、ピルロは落ち着いてプレーすることができます。

 なぜ、ピルロは相手のプレッシャーがある場面でも落ち着いてボールを持つことができるのでしょうか。動画にも出てきたように、後ろから相手のプレッシャーを受けたときに、マルセイユ・ルーレットなどでかわす技術にピルロは優れています。しかし、それ以上にボランチとしてピルロから見習う必要があるプレーは、”ルックアップ(首振り)”です。

 ピルロのプレーを見ていると、彼は常に顔を上げて、首を振っています。このボールを受ける前のごく自然な動作が、ボールを持ったときに落ち着いてプレーできる秘訣です。この基本を常に行なっているのがピルロなのです。

 顔を上げて、首を振ることで周囲の状況を把握し、次のプレーをあらかじめ予測する。ボランチには、この予測能力を持っているかどうかが、優れたボランチになるためにすごく大きな要因となってきます。ピルロは、パスを受けた時点である程度どのようにパスをして相手を崩すのかを決めています。

 ボールを受ける前に周りを見ることで、どの足でトラップした方が次のプレーに移りやすいのかなどの判断を早くすることができます。ただ顔を上げて首を振るのだけではなく、顔を上げて首を振り、”周囲の状況を把握する”ことが重要なのです。

 ピルロのプレーを見ていると、「自分のピルロのように鋭いスルーパスを蹴ってみたい」と思うジュニア世代の子どもたちも多いでしょう。しかし、そういった正確なパスを生んでいるのは、顔を上げて、首を振って周囲の状況を把握するという基本なのです。

 ジュニア世代の子どもたちは、顔を上げて首を振ることを心がけ、それが意識しなくても自然にできるように、普段の練習から取り組んでみましょう。そうすれば、だんだんとボールをもらう前に周りの状況を感じ取ることができ、落ち着いてボールを持ってプレーすることができるでしょう。

≪ピルロのプレー集≫

 

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