子どもの”強い心”を育むために親が「できること」「してはいけないこと」

2017年12月18日

メンタル/教育

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親ができること、してはいけないこと

●子どもに対してやっていいこと

「ポジティブな努力についての会話」

 試合で負けても「試合には負けたけれど、あのプレーは良かったよ。きっと相手チームはさらに努力してきたんだね。またがんばろう!」と、子どもの努力の過程を褒める。努力に対して意識を集中させるような声がけをするのがポイント。

●子どもに対してやってはいけないこと

「ネガティブな試合の結果についての会話」

「何やってるの!? あなたのせいで負けたのよ!」などと責めるのはNG。結果だけに一喜一憂する選手を作ってしまう。親のマイナスな態度は、子どもに不安を与え、試合や練習に集中できないマイマス思考の考えを持たせる。


●監督、コーチに対してやっていいこと

「ポジティブな応援サポート」

 コーチングは任せ、コーチの仕事がやりやすいように、チームに必要とされている親としてのサポートをする。コーチと子どもについてのコミュニケーションをとり、子どもの進歩について聞く。コーチと時間をかけて信頼関係を築いていければ◎。

●監督、コーチに対してやってはいけないこと

「ネガティブな応援やサポート」

 練習中や試合中に、自分の子どもだけに声援を送ったり、監督・コーチを差し置いて子どもに指示を出すのはNG。コーチの迷惑をかえりみず、長電話やメールなどをして、コーチを独占する。子どもの前でコーチの悪口を言うのも控えよう。


●保護者同士でやっていいこと

「協力的でポジティブなサポート」

 他の親と気持ちよくあいさつを交わしてときには親睦を深める。子どものスポーツは親のボランティアによるサポートが欠かせないので、周囲と協力して動く。自分の子どもだけではなく、他の子どもにも公正な態度でアドバイスや注意をする。

●保護者同士でやってはいけないこと

「非協力的でネガティブな応援サポート」

 いくつかのグループを作ったりして、親同士で文句を言い合うなど、他の親を敵にしてしまう。他のチームや組織についてうらやんだり、けなしたりしてしまう。自分たちでどうしようもないことに対して文句を言うのはNG。


プロフィール
高妻容一(こうづま・よういち)

東海大学体育学部教授
スポーツメンタルトレーニング
上級指導士

1955年宮崎県生まれ。福岡大学体育学部卒業。中京大学体育学研究科終了後、フロリダ州立大学へ留学。近畿大学教養部を経て、現職。メンタルトレーニングの国内での普及を目的とした、「メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会」の代表として、後進の育成や普及を行っている。著書に、『今すぐ使えるメンタルトレーニング』(ベースボールマガジン社)、『子どもの本番力を120%引き出す方法』(PHPエディターズ・グループ)など多数。

 


 

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