「ダメだ、緊張するな…!」は逆効果!? 緊張を克服するためのメンタルトレーニング

2018年02月01日

メンタル/教育

「できた」「できなかった」をはっきりさせることがポイント

 では、立てた目標を達成するにはどうしたらいいか。まずは、自分にokをあげられる目標のラインを、低く設定してみましょう。自分が確実にできることを目標にするのです。子どもにも「今の自分の力での限界」があるはずですから、その限界を認識できるようにする。そうならないと、目標を書き変えていけませんし、限界から目をそむけて夢ばかり追うことになり、自信が積み重なっていかないのです。

 具体的には数字などで目標を設定するといいですよ。そのときも、目標のハードルは低く設定するのがコツです。例えば、リフティングがあまりできない子ならば、1回でも多くできるようになっただけでも、それまでの自分の限界を超えたことになります。他にも「コーンをドリブルで〇秒以内で回る。それを週に1回テストする」「インサイドキックで10回のうち5回コーンにあてられるようにする」など。子どもが自分の設定でやるのがいいですね。

 そして、目標ができたら、週に1回テストをするなど、具体的に期限を決めて「できた」「できなかった」をはっきりさせることがポイントです。

 なぜかというと、目標を達成できなかったら「達成できなかった」という現実を受け入れる気持ちが必要だからなんです。何かをできない自分を作るのが怖い子って多いと思うんです。「できなかった」という現実に向きあうのが苦手な子。向きあうクセがついていない子。そういう子は「できなかった」自分を認めたら、自信がなくなると思っているんです。

 こうした子の場合、「できたね」とできたことだけ褒めるのではなくて、「できなかったね」と現実を認め、先延ばしにしないこと。大きな目標を妥協しながら進んでいくのではなく、ひとつの小さな目標を作って終わらせて、また次の目標を立てて積み重ねていく。それは、スポーツをやっていくときにはとても大事な考え方だと思います。

 きちんと区切りをつけ、自分で「できた」「できなかった」という結果をハッキリさせられる人は、いろんなことを成功させる要素を持っているんですよ。

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