ファーストタッチで相手をかわす! ドイツ代表アタッカーが見せるサイドからの切れ込み
2018年02月15日
サッカーエンタメ最前線ファーストタッチを意識することはサッカーをする上でとても重要なことです。ファーストタッチがうまく決まらないと、次のプレーをスムーズに行うことができません。サッカーにおいて、ファーストタッチはすべてのプレーにつながる生命線なのです。今回は、ファーストタッチで理想的な位置にボールを止めることに加えて、ファーストタッチで相手をかわすことの利点をマンチェスター・シティに所属するドイツ代表MFルロイ・サネのプレーを参考にして考えてみましょう。
文●前田快/ジュニサカ編集部 写真●Getty Images
ファーストタッチを正確に行うことはサッカーをする上でとても重要なことです。ファーストタッチで自分の置くつもりだったところにボールを置けないと次のプレーに移るのに時間がかかってしまい、チャンスが潰れてしまいます。
例えば、裏に抜け出してキーパーとの1対1の場面において、ファーストタッチでシュートを打ちやすいところに運べないと、シュートコースが狭まってしまいます。また、キーパーに止められる可能性だけではなく、後ろから追ってくるDFに追いつかれる確率も上がってしまいます。
通常、ドリブルで相手を抜くときは、相手との間合いを考えて、様々なフェイントやスピードを使って抜こうとします。もし、ファーストタッチで相手をかわすことができれば、それだけ早く相手のゴールに迫ることができます。
ただ、いつでもファーストタッチで相手をかわせるとは限りません。相手がじっくり寄せてくるときは、簡単にかわすことはできないため、しっかりトラップをして1対1の状況に持ち込んで勝負をする必要があります。
つまり、相手のディフェンスの仕方を見て、どのようなトラップが有効なのかを判断する能力が、トラップの技術に加えて求められます。
そして、サネは相手を見ながらプレーすることに優れている選手です。相手がスピードに乗って勢いよく寄せてきているときは、その相手のスピードを逆手にとって、ファーストタッチで相手をかわす。相手が冷静に間合いを考えて寄せてきたときは、ドリブルとパスがしやすい位置にボールを運ぶというプレーをサネはしています。
サネはファーストタッチでマークを剥がしたり、相手の逆をつくのが上手い選手ですが、そういったプレーは相手を見てから判断することで生まれてくるプレーなのです。
動画の1分53秒からのシーンでは、サネが左サイドでボールを受けています。このとき、相手DFはサネの正面からデフェンスをしにきたのではなく、横からスピードをつけて追う形でのデフェンスになっています。そこで、サネは胸トラップで足元にボールをおさめて1対1の状況に持ち込むのではなく、胸トラップで相手をかわしながらカットインするというプレーを選んでいます。
また、動画の7分38秒のプレーでも相手が勢いよくディフェンスをしていることを見て、ファーストタッチでわざと大きく前にボールを出して相手をかわしています。
トラップの技術が向上してくると、動画の3分38秒の場面のようにキックフェイントをしながらのトラップをすることもできるようになり、プレーの幅が広がるでしょう。
良いプレーは良いファーストタッチから生まれます。ジュニア世代の子どもたちもファーストタッチを意識して練習に取り組んでみましょう。
≪サネのプレー集≫
>>ジュニサカ公式facebookはこちら
>>ジュニサカ公式Twitterはこちら
>>ジュニサカ公式Instagramはこちら
>>ジュニサカ公式Youtubeチャンネルはこちら
>>ジュニサカオンラインショップはこちら
カテゴリ別新着記事
ニュース
- 【AFC U17女子アジアカップ インドネシア2024】U-17日本女子代表メンバー発表!2024.04.15
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!2024.04.11
- 「東北トレセンU-13」が開催!2024.04.10
- 【AFC U23アジアカップ カタール2024】U-23日本代表メンバー発表!2024.04.08
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.22
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.22
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.22
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.22
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.22
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
ADVERTORIAL
ジュニアサッカー大会『2024'DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- 自分よりも大きくて速い選手も1対1で抑える。内田篤人から学びたい守備時の姿勢【フィジカルのプレーモデル】
- 「もも上げクランチ」でキック力を鍛える!/【サッカー専用】小学生のための体幹トレ
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【西日本】
- フォームの意識だけではキックは改善しない。キックの名手たちの共通点とは【フィジカルのプレーモデル】
- 「街クラブ選抜チーム」セレクション募集開始!【U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024 】
- 4ゴールのゲームは守備の練習にはならない!? 課題となるタスクから逆算し正しく制約を課す【スモールサイドゲーム】
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 「2023ナショナルトレセンU-13 関東」参加メンバー発表!
- 三笘薫のドリブル・カットインの秘訣に迫る。1対1で相手を抜き去るための“沈む動き”とは【フィジカルのプレーモデル】
- 「部活」の在り方とは。公立中学校サッカー部の実態を探る