ゴールキーパーの仕事は9割が”コーチング”。元日本代表GKが語る守備陣形の整え方

2018年04月30日

コラム
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最後の砦としてゴールを守る、GKというポジション。相手の決定的チャンスやシュートを止めたりすることで活躍する場面もあります。しかし、その場面が起こるまえに的確なコーチングや最適な準備をすることで、自分たちに不利な状況を未然に防ぐことができます。今回はGKのコーチングについて元日本代表GKである小島伸幸氏の言葉に耳を傾けます。

文●小島伸幸 再構成●ジュニサカ編集部 写真●Getty Images、佐藤博之

『GK(ゴールキーパー)の優劣は、ボールに触れない『89分間』で決まる』より一部転載

※この記事は、2014年7月7日に掲載されたものを再編集したものです。


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コーチングでシュートを打たせない守備を作る

 試合中、ゴールキーパーにボールが飛んでくるのはほんの数秒という世界。たとえば、シュートを20本打たれたとしても、ボールを持っている時間はせいぜい200秒程度だろう。クロスボールへの対応などを加えてもトータルで400秒程度。つまり、90分間にロスタイムを加えた時間のうち89分間以上はその他の準備にあてることになる。

 ところでゴールキーパーの準備とは何だろう?

 いいバランスの攻守の陣形を用意するということだ。そのために行うのがコーチングである。コーチングによってディフェンス陣がいい準備ができれば、ディフェンス組織は強固なものとなり、それはそのままゴールキーパーが実際に体を動かしてプレーする時間を減少させることにつながる。

 スーパーセーブはゴールキーパーがもっとも注目される花形のシーンだが、コーチングによっていい準備ができれば、相手にシュートすら打たせない守備ができる可能性が高まる。

 そうなれば、ゴールキーパーのスーパーセーブは必要がないし、ほぼコーチングだけで試合を済ませることも可能なのだ。スーパーセーブはないに越したことはないということだ。

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