湘南ベルマーレの「止める蹴る」指導法。意識すべき“3つのタイミング”【短期連載】

2018年03月14日

コラム

Jクラブ同士の試合では明確にできない課題がわかった

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――先ほど話された内容はJクラブ同士で試合をしてもフワッとしか見えず、課題として認識されずに終わるケースも多いのではないでしょうか。日本の育成年代の現状でいうと、「ボールを止めた後」に顔を上げてみることが最優先です。「ボールが来る前」に見られる選手はちょっとできるレベルの選手だと思います。

浮嶋「この点についてはもちろん『体のアングル』が大事です。首を振らなくても前を把握できるような体の向きを作り、しっかりとボールを受けられるようになることが基本です。そして、どのタイミングで周囲を見るのかを身につけます。私たちの週2回の練習でレベルが拮抗した選手同士がバチバチとやりあった結果、夏に参加したようなチームになりました。

 それでも、バルサの子たちはボールを奪われた瞬間に奪い返す速さがすごかった。あれは確実にトレーニングの中で当たり前にやっているんです。指導者が外から言っているだけではやれません。

 彼らが攻撃の質を上げられるのは、激しいプレッシャーにあっても攻撃へつなげられる練習環境が当たり前だからです。私たちは、そこがジュニア年代には一番大事だと思っているので、その点はかなり重視しています。

 あとは個人の特長です。個々に適したポジションがあるので、いろんなポジションを経験させながらトレーニングの中で選手が出すプレーを見て適切なポジションとそこに必要なものを指導しているつもりです。

 足が速いだけでは特長になりません。私たちはサッカーをプレーしているのですから。足が速くて裏をとるのがうまいとか、サッカーに必要なものに昇華してその個性を伸ばしてあげるのが大切です。そうすると、『どういうタイミングでオーバーラップを仕掛けるのか』などポジションや状況において個性を生かすための課題が出てきます。サッカーに関連付けることでイメージをしっかりと持たせるように指導していくのが必要不可欠なことです」

――FCバルセロナはそういうイメージを共有している人数が多く、それがプレースピードの早さにもつながっています。

浮嶋「そうですね。私たちはバルサ戦で2失点しました。確か、左サイドでセンターバックの選手がボールを奪ってから中に切り返し、中央でパスミスをして失点しました。相手からすればボールは奪われたけど、すぐに切り替えてボールを奪い返してゴールを決めました。攻撃をしていても切り替えの早さ、守備への意識の高さが身についています。

 そのときのボールを奪った瞬間の左サイドの選手の動き出しはものすごく早かったです。うちの右サイドバックの選手よりも動き出しが早かったので、その部分の差で失点してしまいました。

 2失点目もシュートのこぼれ球を押し込まれた形でしたが、あれは偶然ではなく、最初のシュートに対して反応をしていたんです。スキルだけでなく、そういうサッカーをプレーすることに必要な当たり前の意識としての差も大きいと感じています」


■第1回
「どうサッカーを捉え、指導に落とし込むか」。湘南ベルマーレが体現する“ボールを奪う意識”

<関連リンク>
U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2017

>>第3回のテーマ「才能をどう発掘し、どんな仕組みで育てているのか」来週更新予定!!


 

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