ケガをしにくい“体の使い方”とは? 体重移動ではなく「重心移動」

2018年12月03日

コラム

「肩甲骨」をうまく使うことが大事

 動き始めは下半身ではなく、上半身だというのは目からウロコだ。下半身ばかりに頼った動き方をしているから単純に体の大きな海外の選手に勝てないのかもしれない。

「例えば、ラダーでも『足を素早く動かして!』と声をかけているコーチをよく見かけますが、選手たちの様子を見ていると前かがみになってお尻が落ちて足だけを必死に動かしています。私には下半身をいじめているようにしか思えません。ラダーはコーディネーショントレーニングの一環だから体の使い方を覚えることが目的です。足の回転力を上げることが目的ではありません。まず、体の使い方を習得するには正しい姿勢を身につけることが必要です」
 
(2017年)3月に千葉市で松井氏が不定期に開いている講習会「体にとって無理のない動き出し方・走り方」に参加した。その時には「上半身と下半身をうまく連動させて動き出すための基本」を次のように教えてくれた。

 1.上半身を骨盤(お尻)に乗せる姿勢(ゼロベース)を作る
 2.肩甲骨(肩)を引き上げ、骨盤を引き上げて動く

 
 上半身をお尻の上に乗せる感覚は猫背になったり、前かがみになるとわからない。また、おへそを進みたい方にいろいろ向けてみると気づくが、おへそを動かすと肩甲骨や背中も連動して付いてくる。おへそはあくまでも方向付けにしかすぎず、動き出すには連動して付いてくる肩甲骨をうまく使うことが松井氏は大事だという。

 実践してみるとわかるが、肩甲骨を引き上げると骨盤が引き上がって足が前に進む。歩くとか走るとかはその繰り返しを素早く行っているにすぎない。なぜ動き出しに「おへそ →肩甲骨→骨盤」が連動しているかといえば、筋繊維でつながっているからだ。

「前回(「足の負担を少なくする動き方」ってどんな動き方? 体全体を使った動き方を学ぶ)教えた『肩甲骨を引き上げ、骨盤を引き上げる』という動き出し。これをじっくりと試してみて下さい。すると、使っている筋肉が体の後ろ側にあることに気づくはずです。だから、私は『上半身を骨盤(お尻)に乗せる姿勢=ゼロベースを基本だと伝えました。この姿勢は背中に意識が向くんです。

 例えば、窮屈に前かがみになってラダーをやるのと、ゼロベースでラダーをやると足の疲労度が全く違います。さらに基本姿勢のまま肩甲骨と骨盤の連動を意識してラダーをやってみると、どこが疲労するかといえば肩甲骨から腰、骨盤、太ももにかけた広い範囲です。ということは、疲労が分散されていることがわかります」

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