成長期の子どもたちを襲う「クラムジー」とは

2018年12月15日

メディカル&コンディショニング

成長段階で思い通りに体が動かなくなるクラムジー。オスグッドと呼ばれる成長痛とともに、育成年代の選手たちを悩ます現象です。「クラムジー」は、サッカーだけに限らず、様々なスポーツ競技をしている子どもたちにも起こっています。しかし、その対策が確立されていないのが今の実情です。今回は理学療法士の西川匠氏が成長期の子どもたちを襲う「クラムジー」の対策や予防法を考察していきます。

『ジュニアサッカーを応援しよう! VOL.51』より一部抜粋

文●西川匠 写真●ジュニサカ編集部


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成長期の子どもたちを襲う「クラムジー」とは

 成長期を迎えたジュニア年代の選手が不調に陥る。そんな現象が多く見られることをご存知でしょうか?これは「クラムジー(clumsy: 英語で不器用、鈍臭いなどの意味)」と呼ばれるもので、成長期とその前後に起こる不調・パフォーマンス低下のことを差します。しかし、そうした事実に心当たりをお持ちでも“クラムジー”という言葉は耳慣れない、という方は決して少なくないと思います。今回はできるだけ詳細に、この“クラムジー”の正体に迫っていきます。

 ことはサッカーに限りません。あらゆる競技で子どもたちが軒並みクラムジーに悩んでいると言われています。
 
 例えば、お子さんを見ていて、「小さい頃は身軽で足も速かったのに、いつのまにか動きが鈍重になった」「ここ最近、動き方に覇気がない。だれているようにもやる気がないようにも見える」「以前はものすごく技術が高かったのに、最近あまり伸びなくなった」などと感じたことがあるのではないでしょうか?これらはクラムジーを疑われてもおかしくない症状であり、ごく一般的に親御さんが気づくことです。当然、世界中でもクラムジーは問題視されています。ですが現実には、原因や対策はおろか、クラムジーという名前もその存在自体もあまり知られていません。
 
 残念ながら、クラムジーという現象があると認められ、それを指す言葉が世界共通のものであるのに、いまだ詳しい研究はなされておらず、これといった対策方法も確立されていないのが、 2018年時点での実情なのです。
 
 そうは言っても、まさに今、スランプに悩んでいる選手にとっては死活問題でしょう。その原因がクラムジーなのかもしれないのであれば、それについてできるだけ知っておく必要があります。
 
 私自身、トレーナーとしてジュニア選手の育成に関わり、過去にこのクラムジーに悩んできた子どもをたくさん見てきました。それらのデータや、現時点でわかっているかぎりのクラムジーに関する情報、そして考えられる対策や予防について、お話ししたいと思います。

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