【第37回全日本少年サッカー大会】新潟県大会 決勝レポート「まさに死闘となった手に汗握る熱戦はPK戦の末に長岡JYFC U-12が初の栄冠を手中に」
2013年06月17日
大会情報まさに死闘となった手に汗握る熱戦はPK戦の末に長岡JYFC U-12が初の栄冠を手中に
6月17日(日)、「第37回全日本少年サッカー大会新潟県大会」が長岡市営陸上競技場で行われ、激闘を制した長岡JYFC U-12が初の全国大会出場を決めた。
昨秋の「JA全農杯チビリンピック北信越大会」決勝の再現となった決勝戦。序盤は長岡ペースで試合は流れたが、次第にグランセナが反撃に転じ互角の戦いに。長岡14番・谷内田哲平くんの放ったフリーキックのこぼれ球に12番・反町太郎くんが頭で合わせて長岡が先制するも、グランセナ10番・渡邊葵佑海くんがディフェンダー2人を交わしてゴールネットを揺らしすかさず同点に。直後、長岡9番・晴山岬くんのキックオフシュートがキーパーの頭上を越えてゴールイン。2-1と長岡がリードを奪う。
迎えた後半の約10分。グランセナ13番・横山大輝選手のミドルで2-2の同点に追いつくも、長岡の谷内田くんの豪快なミドルがゴールに突き刺さり、再び長岡がリード。一方、グランセナはキャプテン渡邉選手のゴールなど連続得点で、4-3と逆転に成功。手に汗握る壮絶なシーソーゲームとなった。
迎えたロスタイム。「同点に追いつけば流れは変わる」。長岡の谷内田くんが右サイドを突破し、角度のないところから右足を一閃(せん)。ボールはゴール左隅に突き刺さり、土弾場で4-4の同点となった。
延長戦でも決着がつかず、PK戦へと突入。7人全員が決め、ゴールキーパー対決へともつれ込んだ。最後はグランセナ15番・佐藤陽人くんが蹴ったボールを、先にゴールを決めていた長岡1番・長谷川和輝くんが好セーブ。熱き戦いに終止符が打たれた。
大会史上に残る好ゲームを繰り広げた両チームに惜しみない拍手が送られた。集中力と最後まで諦めない姿勢の大切さを再認識させられた試合だった。劇的な同点弾を決めた谷内田くんは、「まずは昨年、全国ベスト8だったアルビレックス新潟ジュニアの記録を越えたい」と全国大会への意気込みを語った。
■長岡JYFC U-12・山口創監督のコメント
昨秋の大会決勝でグランセナさんに敗れ、選手たちはその悔しさをバネにここまで頑張ってきました。「ボールと人が動き、ゴールを目指すサッカー」を目標に、チーム全体の底上げを図って守備、攻撃、技術のすべての面に取り組んできました。チーム、仲間、応援してくれるみなさんのためにも恩返しができるように自分たちがやってきたことを全部出し切ろうと送り出しましたが、選手たちはこの試合に懸ける意気込みは相当なものでした。PK戦は運なので、勝敗がどっちに転んでもしょうがないと思っていました。自分たちの力を発揮できれば上位を目指せると思っていましたが、優勝できたことはうれしいです。チームとしてのまとまりなど、選手たちの普段の取り組みが土弾場での集中力につながったと思います。試合をするごとに選手が上手くなっているのを感じられました。全国大会では、新潟県を代表して出るからには1つでも上に行けるように頑張ってきたいです。
(文・写真●渡邉正彦)
■大会フォトギャラリー
(写真●渡邉正彦)
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