親子でできる! 子どもの運動神経を伸ばす3分間遊び

2016年02月03日

コラム

自宅の中でやれる簡単な遊びで十分に運動神経を鍛えられる!

 しかし育児期であれば、自宅の中でも十分に能力開発の手助けをすることは可能です。そのコツは子どもが遊び相手になってほしくてじゃれ合ってきたとき、お父さんやお母さんがさまざまなリアクションを返してあげたらいいと、おおたさんは語っています。子どもにとっての『おもちゃ』替わりになってあげたらいいのです。

 自分の体や身の回りにあるものを用いれば、幼い子の遊びはいくらでも創造できます。それに両親が工夫して考えた遊びの実体験が子どもの創造力も育むと言います。

 たとえば、新聞紙があればチャンバラもキャッチボールもできます。「か」が頭につく文字をいくつ見つけられるかという少し高度な遊びもできます。身近にあるものを使って、どれだけバリエーション豊かな遊びを発想できるか。これはお父さんやお母さんにも瞬時に遊びをクリエイトするセンスが求められます。子どもにとっては体を使ったり、頭を使ったり、実体験としての遊びの経験がとても重要だそうです。

 最近の小学生は走る、投げるなど基本的な動作ができていないとよく言われています。その原因には、幼児期の運動経験不足が挙げられています。公園を自由に走り回ったり、ジャングルジムに登ったり、友達と相撲をしてみたりと普段の遊び体験が不足していることが問題だというのです。

 スポーツ科学の分野では、運動神経を『コーディネーション能力』と表現することもあります。それは7つに分類されています。リズム能力、バランス能力、変換能力、反応能力、連結能力、定位能力、識別能力。これらはすべて自らの体を使って遊びの中の動作で鍛えられます。自宅でできる遊びの中で身につけられるものなので、ぜひやってみましょう。

■7つに分類されるコーディネーション能力

1.リズム能力:動作のタイミングを調整する能力
2.バランス能力:体の姿勢を保つ能力
3.変換能力:状況に合わせてすばやく動作を切り替える能力
4.反応能力:合図に反応して的確に動く能力
5.連結能力:体全体を効率的に動かす能力
6.定位能力:動いているものと自分との位置関係を把握する能力
7.識別能力:バットなどの道具を操作する能力

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