チーム動画紹介第74回「malva football club」
2009年12月10日
未分類あくなきサッカーへの追求が個人を磨く
今回は茨城県水戸市、千葉県浦安市、埼玉県さいたま市や熊本県宇城市などで活動するmalva football clubにお邪魔し、ボタフォゴFC (ブラジル)やアタランタBC (イタリア)でもプレー経験のある代表の浅野智久さんにお話を伺いました。
「malva football club」ってどんなチーム?
2000年に水戸市住吉町のフットサルコートで、一貫したサッカー選手育成を目指したスクールをスタートしました。カテゴリーはキッズからユースまで、現在は千葉県浦安市や埼玉県さいたま市などでも活動するサッカースクールです。スクールを基盤にして選手個人を伸ばすトレーニングを行い、育成・強化クラスではチームとして対外試合も行っています。
スクール活動以外に、チーム活動を行うようになった理由は何でしょうか?
基本的には選手たちがスクールで学んだ技術を活かすためです。また、チーム活動は個人のメンタルや体調が仲間に大きな影響を及ぼします。そして、スタメンで出場するには周囲との競争があり、悔しい思いをする者もいます。試合は勝つときもあれば、負けるときもあります。それでも、そのすべてが選手の成長につながる貴重な経験になります。チーム活動はあくまで選手に経験を与えるための場所ですね。
チームの指導方針を教えてください。
選手にいつもチャレンジさせることです。例えば、1対1にしても普段は相手の3メートル手前で勝負を仕掛けるとしても、今日は5メートル手前から仕掛けるとします。もしかしたら、普段のプレーよりもうまくいくかもしれません。競り合いも体格差に応じて体を当てる角度や位置を変えてみても良いと思います。つまり、選手個人でプレーを工夫して、自分なりのスタイルを身につけるように、とことんプレーを追及する。これがマルバの方針なんです。
指導の際に意識していることは何でしょうか?
選手に対して“気づき”を与えていることが大切だと思います。まず、僕は選手一人ひとりの気づくポイントを探します。例えば、積極的に言葉をかけたり、無言で練習を見ていたり、それこそ手を替え品を替え練習方法も無数のパターンを試みます。そこで、選手は幾つもの成功や失敗体験を通じて、技術を含めてサッカーがうまくなることにぼんやりと気づいていく。結局、選手自身が気づかないとサッカーはうまくならない、だからこそ、僕らが言葉かけや状況を変えて、選手に伝わる方法を細かく探ることが肝心なのだと思います。
実際の練習はどのようなものなのでしょうか?
ボールを思い通りに運べるのが前提ですから、技術的なことは色々やります。それができて、ゴール前や味方のサポートをつけるなどの場面設定をした1対1の練習などを中心に行いますね。
1対1では、サーバーを入れた1対1+1といった練習も行います。試合中の1対1でも必ずどこかに味方がいて、その状況によって攻撃の仕掛け方が変わるものです。例えば、相手が自分を見ていれば、「首を振る」「視線を横に向ける」などの動作だけで、さも味方がいるような感じを与えられます。それだけでドリブルで簡単に敵を抜くことができるんです。逆にサーバーになった時は、ボール保持者と平行の位置や相手に見きられない位置でサポートし、ポジショニングを常に調整します。すると、パスを警戒するマークはサーバーに引きつけられ、味方がプレーできるスペースが生まれます。こういったスキルは、2対2、3対3などの練習でも同じように意識することによって、プレーの基本となるんです。
お話しいただいたスキルの部分を子どもは理解できるものでしょうか?
難しいですが、子どもは理解しますよ。今の子どもたちはとても賢い。ジュニア年代から段階に合わせて、より高度な練習をしても学んでくれると思いますね。そして、指導する上で、子どもたちに考させることはとても重要ですが、それがすべてではありません。僕らの「こうすればよかったんじゃない?」という意見から、子どもたちが考えはじめることもあるんです。あとは、理解するためには何回も繰り返すことが必要ですね。サッカーが最初からうまい人は決していません。トライ&エラーを重ねて、だんだん身についてくると思いますよ。
子どもたちに伝えていきたいことはありますか?
サッカーには人生で学べるいろんなことが詰まっている。僕はサッカーを追及することで、仕事でも、指導でも全てのことに応用してきました。他のサッカースクールやチームでもそのチームにしかない特徴があります。そして、malvaのサッカーを追及する姿勢や指導、そして、環境も他にはないものだと思います。たとえ選手たちがサッカーで日本代表になれなかったとしても、追及する気持ちを持っていれば、どんな道も必ず切り開いてくれるはずです。
編集部コメント
勝利よりも個人の上達を重視しているmalva football club。それでも、チームは第10回全日本ユース(U-15)フットサル全国大会優勝、第16回バーモンドカップ全国大会優勝など、全国大会で結果を残しています。その理由は、選手一人ひとりにどんなプレーにもとことんこだわること、幾度となく成功と失敗を繰りかえすことを伝えてきた成果だと思います。
ケガでプロ選手続行をあきらめた後、レコード会社で綾戸智恵さんなどのA&R業務もしていた浅野代表。“とことん追及する”精神は仕事でも、malva football clubの指導でも活かされていると言う。サッカーから学んだことをサッカー以外でも発揮させる、これも技術習得以外に子どもたちが学ぶべきスキルではないだろうか。
(文●ジュニサカ編集部)

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