チーム動画紹介第57回「国立スリーエス」
2008年07月14日
未分類子どもたちがアイデアを出し合えるチームへ。
今回は国立スリーエス(東京都国立市)の練習にお邪魔して、代表の内堀一博さんと6年生チームの青木正彦ヘッドコーチにお話を伺いました。
「国立スリーエス」ってどんなチームですか?
東京都少年サッカー連盟の15ブロック(昭島市・国立市・国分寺市・立川市・東大和市)に所属しているサッカークラブです。昨年、創設30周年を迎えました。現在は、128名の子どもたちが在籍し、国立市立第7小学校をメイングラウンドとして活動しています。サッカーを通じて、健全な体力と心を育むということを念頭に、お父さんコーチとOBコーチが指導をしています。
練習で心がけていることを教えてください。
まずは個人の技術向上を優先しています。戦術を中心に指導しても、このクラブで、子どもたちはサッカー選手として完成するわけではありませんから、次のステップで活躍するための基礎としての、個人能力を伸ばしてあげたいと思っています。それから、練習の理解度などは、同じ学年の子どもたちだからといっても、ひとり一人で全然違いますので、伝え方や接し方を相手に合わせて対応するように心がけています。
この地域への要望などはありますか?
国立市にはジュニアユースのクラブチームがありませんので、我々としては立ち上げたいと思っているのですが、ハード(環境・設備)の面が不足しているのが現状です。近隣市にあるジュニアユースのクラブでは、平日の夜など毎日のように練習をしているところもあるようですので、練習量の差をつけないためにも、夜間照明を備えたグラウンドなどが欲しいですね。
女の子のチームも活動しているようですね。
2004年に女子のジュニアチームとして、国立スリーエスガールズをスタートさせました。男子とは一緒に練習をせず、独立して活動しています。メンバーは小学1年生から6年生まで、各学年3名ずつ、17名程が在籍しています。試合については、近隣の八王子市や日野市などの女子チームと対戦しています。最近では女子の公式戦も行われていますので、そこでよい戦績をあげることで、今後の励みになってくれればと思います。女子サッカーの競技人口も徐々に増えていますので、国立スリーエスに女子チームがあるということを、もっとアピールしていこうと思っています。
今後の目標を聞かせてください。
今の子どもは、教えられることには慣れているのですが、自分たちでアイデアをだして何かをやるということが苦手です。できれば習い事ばかりではなく、自分で工夫して遊んで欲しいなと思います。このチームも、指導者が作ったチームではなく、子どもたちがアイデアを出し合えるチームになって欲しいと思います。
編集部コメント
梅雨空のもと、コーチの皆さんが、校庭のあちこちにできた水溜りをスポンジで吸い取っていましたが、やっと水溜まりもなくなったころ、まるで見計らったかのように空が泣き出してしまいました。これで練習は終わりだなと思っていると、6年生の子どもたちがミニゲームを始めました。公共のグラウンドなどは、地面が荒れるからという理由で、雨天時の利用を禁じているところが多いようですが、国立スリーエスは、練習後のグラウンド整備の丁寧さが評価され、使用できるのだそうです。雨の中のミニゲーム、滑りやすい足元に苦労しながらも、普段とは違ったボールの弾み方にどうやって対応するのかなど、学べることも多いようです。
(ライター 山本 浩之)
編集部メモ
国立SSSでは卒業生に向けて「コーナーフラッグ」という記念冊子を発行し、配っていた。また、2007年にはチーム30周年を記念し「国立スリーエス30年の歩み」もチームで発行していた。チームの関係者が協力し、アイディアを持ち寄り、子どもたちの将来記憶にずっと残るものをプレゼントする。国立SSSでは子どもたちにアイデアを出し合うようにさせるために、大人たちが飛び切りのアイデアでそのお見本を見せているように思えました。
写真左●国立SSSの歴史が詰まった「国立スリーエス30年の歩み」
写真右●卒業生のみんなを紹介し、コメントを集めた「コーナーフラッグ」
カテゴリ別新着記事
ニュース
- 【AFC U17女子アジアカップ インドネシア2024】U-17日本女子代表メンバー発表!2024.04.15
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!2024.04.11
- 「東北トレセンU-13」が開催!2024.04.10
- 【AFC U23アジアカップ カタール2024】U-23日本代表メンバー発表!2024.04.08
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.22
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.22
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.22
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.22
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.22
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
ADVERTORIAL
ジュニアサッカー大会『2024'DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- 自分よりも大きくて速い選手も1対1で抑える。内田篤人から学びたい守備時の姿勢【フィジカルのプレーモデル】
- フォームの意識だけではキックは改善しない。キックの名手たちの共通点とは【フィジカルのプレーモデル】
- 「もも上げクランチ」でキック力を鍛える!/【サッカー専用】小学生のための体幹トレ
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【西日本】
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 「2023ナショナルトレセンU-13 関東」参加メンバー発表!
- 三笘薫のドリブル・カットインの秘訣に迫る。1対1で相手を抜き去るための“沈む動き”とは【フィジカルのプレーモデル】
- 「街クラブ選抜チーム」セレクション募集開始!【U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024 】
- 4ゴールのゲームは守備の練習にはならない!? 課題となるタスクから逆算し正しく制約を課す【スモールサイドゲーム】